MAGAZINE:

  • SALUS
  • 9月号Vol.210 / Sep / 2018毎月20日発行

INFORMATION:

2018/8/20:
お詫びと訂正 SALUS 9月号の誤りについて
2018/8/20:
『散り椿』試写会 劇場鑑賞券プレゼントの募集を開始しました。
2018/8/20:
SALUS9月号を発行しました。
2018/7/20:
佐治晴夫先生講演会招待券プレゼントの募集を開始しました。
2018/7/20:
SALUS8月号を発行しました。

SHOP:

大人のアジアンスイーツ
電車でアジアンスイーツの旅へGO!
テイクアウトもできるので手土産にも。

台中発の人気店が横浜に初上陸

MeetFresh 鮮芋仙 横浜中華街店◉みなとみらい線/元町・中華街

台湾・台中で姉弟が始めたのが'07年。無添加の優しい味が評判を呼び、世界各地で愛され、横浜中華街店は今年2月にオープンしました。テイクアウトして近くの山下公園でいただくのもよし、台湾雑貨を配したポップな店内で楽しむもよし。中華街でもなかなかいただけない本場の味をどうぞ。
recommend
1.【芋園4号】タロイモのお餅は、繊維が見え、素材を惜しみなく使っているのがわかります。L¥800。2.【豆花1号】台湾人にとってのソウルフード。M¥450。3.【仙草オリジナル】台湾のハーブ・仙草で作った、ぷるぷるゼリーが主役。M¥550。

  • 住所:横浜市中区山下町82
  • 電話:045-305-6647
  • 営業時間:11:00~21:00
  • 休:無 禁煙
  • 元町・中華街駅より徒歩3分

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見た目もテイストも大満足!

HONG KONG SWEETS 果香
自由が丘スイーツフォレスト店
◉東横線・大井町線/自由が丘

多くのスイーツショップが入る自由が丘スイーツフォレストのなかでも、長く続く人気店。その秘密は、香港や台湾の味を日本人にも合うようアレンジしていること。季節ごとに登場する新作を楽しみにする常連も多数。現地のヘルシー素材や果物をふんだんに使ったスイーツは目にも鮮やか!
recommend
4.【九龍】球体の寒天ゼリーにフルーツを閉じ込めたオリジナル。¥410。5.【愛玉子 グレープフルーツ】愛玉子とは、台湾の高地で採れる植物の種からできたゼリー。¥485。山椒圓トッピング¥100。6.【シノワボウル】白きくらげや亀ゼリーなどをイン。¥650。

  • 住所:目黒区緑ヶ丘2-25-7 ラ・クール自由が丘2F
  • 電話:03-3718-9570
  • 営業時間:10:00~20:00
  • 休:無 禁煙
  • 自由が丘駅より徒歩5分

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香港の職人直伝の味を受け継ぐ老舗

紅棉◉みなとみらい線/元町・中華街

1952年創業。中華街で先駆けて作り始めたエッグタルトは、週末には600個も売れる人気ぶり。それでも「難しいことは何もしていません」と三代目。基本に忠実でシンプルだからこそ、食べ飽きることがありま せん。夏場は土日祝日限定で、マンゴープリンや杏仁豆腐など涼やかなスイーツも。
recommend
7.【ココナッツタルト】ココナッツの香ばしさが口いっぱいに広がります。¥160(すべて税込)。8.【マーラーカオ】卵たっぷりのふんわりした蒸しカステラ。¥300(2切入り)。9.【エッグタルト】とろんとしたプリンの舌触りが魅力。平日は予約も可。¥160。

  • 住所:横浜市中区山下町190
  • 電話:045-651-2210
  • 営業時間:10:00~20:00
  • 休:無
  • 元町・中華街駅より徒歩5分

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MACHI-SANPO:

緑が丘
大井町線・緑が丘は、閑静な住宅が立ち並ぶエリア。
隣接する自由が丘まで徒歩圏内にも関わらず、
緑道を中心に穏やかな空気に満ちたこの街をご案内します。

中国料理 頂好ティンハオ
無添加・無化学調味料の
体がよろこぶ中華
料理に腕をふるう店主の岡田陽三さんが目指したのは、化学調味料を使わない中華料理。さらに、自然栽培野菜から天然菌使用の材料に至るまで、こだわりを極めたこのスタイルを約30年貫きます。厳選された食材だけで作る料理は、中華でありながらこってりした後味が残らない、洗練された味わい。緑が丘に来たら1度は訪れるべき価値あるお店です。
◯香ばしく揚がった手作りの皮の中に、ふわふわの海老のすり身が入った「海老春捲」(3本入り¥810)、ピータンと豆腐の和え物「皮蛋豆腐」(小¥870)、丁寧な仕事を感じる1品「黒酢の酢豚」¥1,680。シメイビール(レッド)は¥900。◯バナナとパイン、りんごを包んで揚げた絶品デザ ート「フルーツ春捲」¥640。

住所:目黒区緑が丘1-10-17 アークビル1階 電話:03-3723-5675 営業時間:11:30~14:30/17:30~21:00 休:月・木 禁煙

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焼き菓子の店 Filicaフィリカ
良質な素材をシンプルに生かした
至福のお菓子
2016年にオープンした「フィリカ」は、"からだに優しいしあわせお菓子"がコンセプト。オーナーで料理家のいしいあやこさんは、できるだけ国産の果物やオーガニックな材料を使い、素材の味をシンプルに生かしたケーキや焼き菓子、ジ ャム、グラノーラなどを手作りしています。不定期営業のため、毎月ごとの営業日はホームページをチェック。
◯旬の果物が使われるタルト、この日は「チェリーとミルクチョコ」。アイスコーヒー(¥350)と一緒に。◯ギフトにぴったりの焼き菓子。なかには卵・乳不使用のものも。◯国産レモンを使った「ウィークエンド」¥280。



住所:目黒区緑が丘3-5-13 電話:非公開 営業時間:平日13:00~18:00 土・日・祝10:00~18:00 休:不定休 禁煙 HP:filica.jp

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ドスコイ酒場 ちゃんこ芝松  
相撲部屋の伝統を受け継ぐ
ちゃんこを楽しめるドスコイ酒場
元力士が営むちゃんこ鍋の店。一番人気は相撲部屋伝統の味をさらに進化させた、みそ味のちゃんこ鍋。鶏ガラや牛すじなどを5時間かけて煮込んだスープは、さっぱりとこってりのバランスが絶妙! そのスープでいただく〆のラーメンも人気です。店内では、お客さん同士の交流が生まれることも。古き良き時代の人情が今も生きているお店です。
◯手前から時計回りに「ちゃんこ鍋(みそ)」(1人前¥2,450)、鶏肉がゴロゴロ入った味噌がおいしい「力士みそきゅうり」(¥740)、「和風サラダ」¥860。◯サクッと揚がった「カニクリームコロッケ」(1個¥400)の中にはグラタンソースのようなクリームがたっぷり。



住所:目黒区緑が丘1-11-16 電話:03-3717-5751 営業時間:17:00~22:00L.O. 休:月 ※不定休あり
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扇鮨オオギズシ
佐島、築地直送の天然魚を
堪能できる鮨店
緑が丘で不動の人気を誇る鮨店。釣り好きの店主が佐島と築地から仕入れるネタが絶品。時には付き合いのある漁師から仕入れた魚が登場することも。おいしさの決め手は熟成酒粕から作られた赤酢を利かせた、まろやかなシャリ。空気を入れふわっと握ったシャリがネタを引き立てます。クオリティ高い鮨を堪能できる「おまかせコース」はお値打ちです!
◯握り、刺身、和え物、焼物などが楽しめる「おまかせコース」(¥11,880)の握り。ほかに、握りのみの「おまかせ握りコース」(¥7,560)も。◯旬の彩り鮮やかな「おまかせコース」の刺身。季節によってアワビ、塩水ウニ、大トロなどが登場します。



住所:目黒区緑が丘1-23-8 電話:03-3725-0348 営業時間:12:00~13:30/17:00~23:00 不定休 分煙

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HIRAKUYA OSTERIAヒラクヤ オステリア
北海道出身のシェフたちが
腕をふるうレストラン
北海道の料理学校出身の同級生たちが各々イタリアン、和食、フレンチの一流店を経て、2014年に開店。北海道の食材を使用した創作料理が楽しめます。「北海道の食材と生産者さんの思いをお届けするのが僕らの役目」と、店長の福島啓介さん。東京では珍しい高級魚をはじめ、産地直送の食材をリーズナブルにいただけます。9月30日まで北海道フェアを開催。
◯北海道フェアで食べられる「北海道のペスカトーレ」(¥1,800)と、「鮮魚のカルパッチョ」(¥1,400)には「おたるナイヤガラ」(グラス¥750)を。◯放牧された豚の熟成肉を使用した「熟成どろ豚コンフィーのグリル」¥1,780。



住所:世田谷区奥沢2-49-17 東光ハイツ1階 電話:03-6459-5585 営業時間:月~金 17:00~25:00 土・日12:00~25:00 休:無 分煙

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七曜日ナナヨウビ
心も体も安らぐ
おいしいヴィーガンマフィン
2010年にオープンした、動物性食材を使用しないヴィーガンマフィンの店。ひと口食べると、素朴な粉の甘みと果物やスパイスなどの素材の風味が広がります。店主の田村典子さんは「試行錯誤を重ね、心からおいしいと思えたのがヴィーガンのお菓子でした」と語ります。不定休のため、営業日はホームページにてご確認ください。
◯季節ごとに登場するテイストが楽しみ。 ◯ココナツミルクと葛粉を使用した「プレーンマフィン」(¥324)は、もっちり、ふんわりとした口当たり。◯一軒家の中にある心安らぐ空間。




住所:目黒区緑が丘1-13-4 パークハイツ緑が丘1階 電話:非公開 営業時間:12:00~17:00 ※売り切れ次第終了 休:不定休 HP:nanayoubi.com
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中華蕎麦 三藤ミツフジ
ミシュランガイド掲載店で
ワインに合うラーメンを
2014年の開店当初から毎年『ミシュランガイド東京』に掲載されている人気店。日本料理店で経験を積んだ店主が素材からこだわったラーメンはワインや日本酒とも好相性。「中華蕎麦醤油」は喉ごし滑らかな麺にコクのある熟成醤油を使用したスープが絡み、上品な味わいです。前菜からゆっくり楽しみ、ラーメンで〆るのがおすすめ!
◯「中華蕎麦 醤油」並¥900。◯左奥から時計回りに「冷製 埼玉県武州鴨のロースト」(¥1,000)、純米吟醸 生原酒「新政 No.6 R-type」グラス¥600。手前「前菜の盛り合わせ」(¥1,300)に入った平飼自然卵の味つけ卵がおいしい。麺にトッピングするのも◎。
住所:目黒区緑が丘1-14-2 電話:070-5563-0032 営業時間:11:30~15:00/18:00~22:00 ※売切れ次第終了 休:火 禁煙
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DAOダオ
西洋のエッセンスを加えた
モダン・タイ・キュイジーヌ
タイで修業を積んだ丸笠昌司シェフが2011年にオープン。タイ料理にモダンなアレンジを加えた、ここでしか食べられない一品と出合えます。ソフトシェルクラブやタイのハーブなど、タイ直送の食材が登場するのも◎。「タイ料理はスローフード。ワインと一緒にゆっくり味わって」と、丸笠さん。お喋りなシェフのパフォーマンスもお楽しみください。
◯左奥から時計回りに「アボカドとエビのサラダ」(¥972)、タイのハーブをたっぷり味わえる「赤エビと春雨のレモングラス蒸し」(¥1,620)、「シュリンプトースト」(¥756)、デザートには「タロイモとココナッツの温製プリン」(¥540)、メインにはカニが入荷された時のみ登場する限定メニュー「マングローブクラブのふんわり玉子カレー炒め」時価¥2,160~。◯タイのリゾートのように開放的な店内。オープンキッチンから活気が伝わってきます。
住所:目黒区緑が丘2-5-10 ローゼンボルグ自由が丘1階 電話:03-3718-8008 営業時間:17:30~22:30L.O. 休:不定休 禁煙
MAP

SABOT Furnitureサボ・ファニチャー
巨匠デザイナーの椅子を中心とした
北欧家具の店
スウェーデンで家具作りを学んだ小松義樹さんが2014年に開いた北欧家具の専門店。いち推しは巨匠デザイナー、ハンス・J・ウェグナーの椅子。「ウェグナーはデザインの美しさはもちろん、耐久性や座り心地も素晴らしい。いい家具に囲まれた暮らしは人生を豊かにしてくれます」と、小松さん。ぜひお店で座り心地の良さを体験してみて!
◯ハンス・J・ウェグナーの椅子。◯〈artek〉の「スツール60」(¥23,000)には滑らかな羊の皮を使用した〈GOTLAND DESIGN〉のチェアパッド¥12,744。


住所:目黒区緑が丘2-6-13 渡辺ビル1階 電話:03-3725-0886 営業時間:11:00~19:00 休:水
MAP
ふきだし
ふきだし
自然のままに育った、
野菜の恵みに触れるフレンチ
La feuille
 緑が丘から奥沢方面へ向かう間にある「ラフィーユ」は、オープン15年目。シェフ加藤健二さんが修業を積んだ今はなき名店「ラ・ターブル・ド・コンマ」同様に、野菜をふんだんに使用したフレンチを提供しています。野菜は、修業時代から付き合いのある「築地御厨」の自然栽培のものが中心。その魅力を加藤さんは「自然栽培の野菜は、味の良さだけでなく、ストレスのない環境で育てられていることが良いんです。無農薬・無肥料などなるべく自然に近い状態で育てられた野菜を選んでいます」と語ります。
 今回提供された「秋ナスと甘エビのマリネ」のナスは、「日本学校農業クラブ連盟(FFJ)」が作っているもの。トロッとしているのに煮崩れないナスの個性に惚れ込んでこの料理が誕生。ナスと甘エビのとろみが融合した贅沢な味わいが口に広がります。メインの「仔牛ロース肉のロースト」にはセップ茸の香りを生かしたソースとともに、セップ茸、黄色にんじん、紅芯大根などが添えられます。
「野菜は、シンプルなだけに個性を引き出すことが難しい食材。その時季に旬の野菜を旬の食材と合わせて取り入れるようにしています」と加藤さん。毎月メニュー内容が変わる「シェフおまかせコース」のほかに、野菜がメインとなる「旬のお野菜のコース」も。
  • ◯「仔牛ロース肉のロースト」は、淡白な味わいの仔牛に、旬を迎えているフランス産セップ茸の濃厚なクリームソースが絡む、上品なひと皿。◯「秋ナスと甘エビのマリネ」は、トマト、サフラン、バルサミコ酢のソースでいただきます。◯クラシックな雰囲気の店内。「シェフおまかせコース」は¥5,940~。
ラ フィーユ
住所:世田谷区奥沢2-6-9 電話:03-3725-2189 
営業時間:11:30~14:00L.O./18:00~21:00L.O. 休:水(祝日の場合は翌日木)、第2木 禁煙

SWEETS:

  • 写真 = 星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • LʼATELIER HIRO WAKISAKA
  • 〔東横線、目黒線/武蔵小杉〕
  • ガトーブルトン

バターの幸せな香り届ける、黄金色の焼き菓子

 青い海とともにある、フランス・ブルターニュ。その恵みがもたらす海塩と有塩バターをたっぷり使った「ガトーブルトン」は、ブルターニュの名物焼き菓子だ。「フランス各地のお菓子を巡って、焼き菓子のおいしさを再発見したんです」と脇坂紘行シェフ。自由が丘「モンサンクレール」でスーシェフとして8年、華やかなお菓子を作ってきた彼の心を揺さぶったのは、バターの香りと心地よい塩気が織りなす素朴な味わいだった。今年8月2日に開いた自店では、とろりとしたキャラメルを包んだガトーブルトンをスペシャリテに。香りを大切に考える彼は、その生地に、フランスの発酵バターのなかでもとりわけ乳味豊かなイズニーバターをふんだんに使う。ブルターニュ・ゲランドの塩は0.01g単位まで調整して配合。ほおばれば途端に、ビタースイートなキャラメルとバターの豊かな香りがわっと押し寄せる。しみじみとした旨味と甘じょっぱさが後を引き、もう一切れと止まらなくなってしまうのだった。

MAP

  • 定番の「ガトーブルトン キャラメルサレ」(手前)のほか、季節替わりのフレーバーも揃う。今なら「ガトーブルトン ココパッション」(奥・9月上旬ごろまで)。どちらも直径12cmほど。フランスぽいパッケージもおしゃれで、焼き菓子だから夏の持ち歩きにも安心。ともに¥1,250(税抜)。
  • ラトリエ ヒロ ワキサカ
    住所:川崎市中原区小杉町2-276-1
    パークシティ武蔵小杉 ザ ガーデン タワーズイーストE-6
    電話:044-281-3865
    営業時間:11:00~19:00
    休:月
    アクセス:武蔵小杉駅北口を出て、駅前のロータリを抜け、左方向へ進む。小杉町の信号を越えて、1つ目の角を右折した右手。武蔵小杉駅より徒歩6分。
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。