MAGAZINE:
- 4月号Vol.289 / Apr / 2025毎月20日発行
- 特集:基本のおさらいで、野菜をもっとおいしく!
- 今月の街さんぽ:緑が丘
- もらって嬉しい手土産スイーツ:green bean to bar CHOCOLATESAKURAなど[東横線/中目黒]
- 連載: 宇宙のカケラ/この街で、働く人たち/愛すべき、推したち
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INFORMATION:
記載されております内容につきまして、新型コロナウイルスの影響により、一部店舗・施設が営業中止・変更となっている可能性がございます。
お出かけの際は記載されているお問い合わせ先にご確認をお願い致します。
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- 2025/3/20:
- SALUS4月号を発行しました
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MACHI-SANPO:
- 緑が丘
- 大井町線の緑が丘は、自由が丘・奥沢と隣接する穏やかな住宅街。自由が丘から続く緑道が、およそ120本の桜並木道に変わるこの春、お花見がてらおでかけしませんか?
- bonbons créatifsボンボンケアティフ
- 日々、新しいメニューと出合える
創作スイーツの人気店が緑が丘に! - 2023年のオープン以来スイーツ好きの間で話題のお店が、昨年、緑が丘へ移転。人気の理由は、その時々で仕入れる旬の食材を使った日替わりケーキにあり。結婚式場や料理教室などで研鑽を重ねてきたオーナーの中川千波さんが作る8種ほどのケーキは食材の組み合わせがユニークで、前日に翌日のメニューをインスタグラムにて公開しています。そのほか焼き菓子やパンも。
- ◯常時6~7種揃うパンより「蜂蜜ゴルゴンカマンベール」(¥350)、ラム酒が栗の甘味を引き立てる定番の焼き菓子「栗のパウンドケーキ」(¥450)。◯カフェメニューの一例。定番のミルクレープタルトシリーズより「苺とピスタチオのミルクレープタルト」(¥965)、「アイスカフェオレ」(¥600)。フードはすべてテイクアウト可能。
- 住所:目黒区緑が丘1-23-11 森山ビル1階 ☎無 営業時間:12:00~20:00 土10:00~18:00(ケーキは12:00~) 休:月・火(そのほか不定休あり) ※お問い合わせは、インスタグラム(@bonbon.jiyugaoka)のDMまで
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- 202tokyoニイマルニトウキョウ
- 古くも新しいモノとの一期一会
古道具のライフスタイルストアがオープン - 2023年にスタートした「202tokyo」が、2月に実店舗をオープン。1960年代から現代までの家具や照明、オブジェなどのインテリアは、“少し先の理想のお家”をコンセプトに、デザインや機能性の枠を超えて新旧問わず愛着の持てるものをセレクトしています。お店は毎月第4週にオープンするほか、蒲田「camori 蚤の市」をはじめ不定期でイベント出店も。
- ◯お店は、緑道端にある三角形のビル。◯“モノのためのお家”ことオリジナルの小物入れ「Goods House 101」(全3色、各¥5,500)。◯メインフロアの2階には、ベンチやイス、テーブルランプ、オブジェ、食器などが並びます。3階は今後、企画展や作家と共同企画でアート作品展を不定期で行う予定。
- 住所:世田谷区奥沢2-49-22 ☎080-3362-1879 営業時間:14:00~20:00 土・日・祝日11:00~17:00 休:不定休 ※営業日・出店情報は、インスタグラム(@202tokyo)にて公開
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- Portofinoポルトフィーノ
- 創業から30年を超え
今なお愛されるピッツェリア - 1992年創業。お店は、イタリアで修業を積んだオーナー藤井信明さんが好きだというリグーリア州の小さな港町・ポルトフィーノに名前が由来します。創業から変わらず、オーダーごとに自家製生地を伸ばして焼き上げるピザは、トマト・チーズベースが15種ほど。さらに、食事は前菜やパスタ、お酒はイタリア産を中心としたワインやビールなどが豊富に揃います。
- ◯リグーリア州名物のチーズベースの2枚重ね焼きピザ「クリスティアーノ」(¥1,880)、「自家製カラスミと塩セロリ」(¥1,380)、「スパークリングワイン」(グラス¥680)。◯店名を冠したオリジナルのミックスピザ「ポルトフィーノ」(¥1,380)。ディナーのほか、セット¥1,200~、コース¥2,200~のお得なランチも。◯肩肘張らないアットホームな店内。
- 住所:目黒区緑が丘1-23-10 ☎03-3725-8880 営業時間:11:30~14:30/17:30~23:00 休:月
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- そば・料理 ありまさ
- 料理とお酒に舌鼓を打つ
大人のそば処 - 毎朝打つ自慢の自家製そばは、北海道を中心に、その都度よいものを全国から仕入れるそば粉を使用。コシが強く、喉越しがよい二八そばが、そばの香りに負けないようにあえて濃いめに仕上げたかえしと本枯節のだしで作るつゆとよく合います。そのほか、意外にもスパイスから作るカレーや燻製などにもこだわりがある一品料理は、ぜひそば前に。
- ◯おすすめは、そばと鴨入りのつゆが好相性の「鴨せいろ」(¥1,300)。◯一品料理の定番より、いぶりがっこと燻製卵がアクセントの「ポテトサラダ 自家製ベーコン添え」(¥650)、この日は菜の花の「本日のおひたし」(¥400)、目黒にあるビール醸造所の「マイスターブロイ オリジナル ラガー」(¥700)。◯落ち着いた雰囲気の店内、奥にはお座敷も。要予約で、支払いは現金のみ。
- 住所:目黒区緑が丘1-11-13 ☎03-3724-0330 営業時間:11:30~14:00L.O./17:00~20:00L.O. ※そばがなくなり次第、終了 休:水・木
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- CIVETTAチベッタ
- 実力派シェフが手がける
注目のトラットリア - 国内だけでなく本場イタリアのレストランでも料理の研鑽を重ねた、オーナーシェフの枡田 真さんが2023年にオープン。緑道に面した気持ちのよいロケーションのお店では、旬の素材が使われた季節・定番の前菜が20種以上、パスタがおよそ10種、お肉中心のメインディッシュなどバリエーションに富んだメニューをアラカルトで提供しています。
- ◯贅沢にも和牛テールをホロホロになるまで煮込んだ「ローマ風和牛テールの煮込み“バチナーラ”」
(¥3,800)。◯南イタリアの生パスタ「タコと赤玉ねぎのラグー 香草パン粉がけ トロッコリ」(¥1,900)、アイオリソースでいただく「ムール貝とズッキーニのアランチーニ」(2P¥880)、「ワイン」(グラス¥660~)。料理はシェアできるボリューム。 - 住所:世田谷区奥沢2-49-17 東光ハイツ1階 ☎03-5726-8444 営業時間:17:00~22:00 ※土・日のみランチ12:00~15:00 休:月(そのほか不定休あり)
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- うか珠
- 小皿料理と銘酒を味わう
気軽なカウンター割烹 - カウンター席が中心のお店では、都内のホテルや、かつて銀座にあった「三ぶん」などでの経験に裏打ちされた確かな技術で作られる大将の小皿料理を提供。豊洲市場で仕入れる新鮮な魚介や旬菜をふんだんに取り入れた献立のなかには、スパイスやチリソースなどでひと捻り加えたものも。日本酒をはじめ焼酎や果実酒など、ラインアップが充実したお酒も魅力です。
- ◯前菜盛り合わせ「うか珠八寸」(¥1,300)、「お刺身盛り合わせ」(2人¥2,850~)、「日本酒」(5勺¥580~)。10種ほど揃える日本酒のおすすめは、宮城「平孝酒造」の「日高見 特別純米酒 魚ラベル」。◯〆には、季節により内容が変わる「本日の土鍋ご飯」(小¥1,850~)を。この日は豪華な毛ガニ。◯カウンターに立つ大将の黒田修市さん。
- 住所:世田谷区奥沢2-23-2 グリンハイム101 ☎03-6421-1180 営業時間:17:30~22:30L.O. 休:月(そのほか不定休あり)
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- BAR 月華香ゲッカコウ
- まるで隠れ家のような
魅惑のウイスキーバー - 奥沢方面の住宅街にひっそりとオープンした穴場のバー。アルコールランプに火が灯る落ち着いた雰囲気の店内では、スコッチをはじめ、バーボンやアイリッシュ、国産など80種を超えるウイスキーを中心に、ちょっとした軽食を提供しています。店名に由来する「月下香」の花言葉が“危険な楽しみ”を意味する通り、奥深いウイスキーの世界を堪能できるはず。
- ◯広々としたカウンター席を中心に、4人がけのテーブル席がひとつ。店内は喫煙可。◯トレンドのシングルモルトにも注目したい「ウイスキー」(グラス¥800~)、別途チャージ料(1人¥1,100)。そのほか、ワインやビール、焼酎なども。◯サインが控えめなお店は、駅から奥沢方面へ徒歩3分の場所。
- 住所:世田谷区奥沢2-23-2 グリンハイム103 ☎03-6826-9717 営業時間:19:00~24:30L.O. 休:日・祝日(そのほか不定休あり)
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- CAFE IKANIKA PRIVEカフェ イカニカ プリヴェ
- おいしいコーヒーと食事、アート。
自由が丘の人気カフェが緑が丘に - 住宅街の一角に佇む、コンクリート打ちっぱなしの洗練された空間。美術書やレコードが並ぶかつての心地よい雰囲気をそのままに、2023年、緑が丘へ移転しました。看板メニューの定食やブールとすり流しのセットなど丁寧に作られた季節メニューはもちろん、店主・平井康二さんが描いた絵の展示販売や音楽イベントも。
- ◯季節により内容が変わる、炊き込みご飯とみそ汁、小鉢、すり流しの定食「ご飯のセット」(¥1,400)。◯平井さんの好きなものが詰まった、より私的な空間に。◯チーズケーキとガトーショコラの「ハーフ&ハーフ」(¥600)、深沢「CAFE TENANGO」のオリジナルブレンドをハンドドリップで淹れる「コーヒー(ブレンド)」(¥500)。
- 住所:世田谷区奥沢2-2-21 chateau de bliss N102 ☎03-6411-6998 営業時間:12:00~19:00L.O. 休:金
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- BAGEL BASEベーグルベース
- 本場の味を届ける
ニューヨークスタイルのベーグル専門店 - 1936年に創業したNYの老舗「Kossar's Bagels & Bialys(コッサーズベーグルアンドビアリーズ)」仕込みのベーグルをテイクアウト販売する専門店。小麦粉は、ミネラルを重視する現地の小麦粉と同じ栄養成分になるよう製粉会社に特注した独自配合にこだわり、乳製品を使わずに手作りしているからこそ、生地の密度がギュッと詰まった本場さながらの味を叶えます。
- ◯毎朝7時に焼き上がるベーグルは、常時10種ほど。◯お好きなベーグルとフィリングをオーダーできるサンドイッチ。こちらは、甘味のある「ベリーベリー」(¥350)と「スモークサーモン&クリームチーズ」
(¥900)の絶妙な組み合わせ。◯「エブリシング」
(¥350)は、セサミやポピーシード、ソルトなどお店のトッピングをすべてのせたNYベーグルの大定番。 - 住所:目黒区緑が丘2-15-17 1階 ☎03-6421-4162 営業時間:7:00~18:00 ※サンドイッチは9:30~。ベーグルがなくなり次第、終了 休:月・火
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天ぷら割烹で、
春を味わう至福の時
春を味わう至福の時
天ぷら馳走 わび助
北口からすぐの場所に構える、奥ゆかしい門構えのお店。店主の渡辺佳司さんは18歳から料理の道へ進み、東銀座の天ぷら店や赤坂・恵比寿の会席料理店など和食を中心に長年の修業を経て、2023年に独立。今年で2年目を迎えます。
ここの天ぷらの特徴は、揚げ油にオリーブオイルを使うこと。渡辺さんは、その魅力を「修業時代オリーブオイルが使われている天ぷらを食べた時に、軽さがおいしいと思ったんです。ごま油で揚げるよりも軽い仕上がりになるので、常連さんにも、よく『たくさん食べても翌日胃もたれしない』と言われます。オリーブオイルは、揚げ油の温度を上げても油の変質が少ないので、栄養素としても優れています」と語ります。しらしめ油とオリーブオイルを7対3の割合でブレンドした油を使い、その日の食材の状態を見極めながら最適な温度で揚げる天ぷらは、素材を生かす薄衣。揚げたてが最もおいしいのは言わずもがな、少し時間がたっても張りがあり、さっくりとした食感の天ぷらに、長年の経験に裏打ちされた確かな腕前を感じます。
食材は、ほぼ毎日仕入れを行う豊洲市場のほか、春には採れたての山菜が渡辺さんの地元・栃木から届くことも。季節を存分に味わう料理のお供には、全国の銘柄を厳選した日本酒を。
ここの天ぷらの特徴は、揚げ油にオリーブオイルを使うこと。渡辺さんは、その魅力を「修業時代オリーブオイルが使われている天ぷらを食べた時に、軽さがおいしいと思ったんです。ごま油で揚げるよりも軽い仕上がりになるので、常連さんにも、よく『たくさん食べても翌日胃もたれしない』と言われます。オリーブオイルは、揚げ油の温度を上げても油の変質が少ないので、栄養素としても優れています」と語ります。しらしめ油とオリーブオイルを7対3の割合でブレンドした油を使い、その日の食材の状態を見極めながら最適な温度で揚げる天ぷらは、素材を生かす薄衣。揚げたてが最もおいしいのは言わずもがな、少し時間がたっても張りがあり、さっくりとした食感の天ぷらに、長年の経験に裏打ちされた確かな腕前を感じます。
食材は、ほぼ毎日仕入れを行う豊洲市場のほか、春には採れたての山菜が渡辺さんの地元・栃木から届くことも。季節を存分に味わう料理のお供には、全国の銘柄を厳選した日本酒を。
- ◯予約制の「天ぷら会席コース」(牡丹)より、揚げたてを1品ずつ提供する天ぷらの一例。この日、車海老、小柱の磯辺巻き、蕾菜、ふきのとう。日本酒(160ml¥880~)。◯コースの先付けは、この日「タコと芽キャベツの酢味噌がけ」。◯落ち着ける店内には、カウンター席と4人がけのテーブル席が2つ。お昼には丼物や御膳を提供。
住所:目黒区緑が丘1-23-11 斉藤ビル1階 ☎03-4400-2143
営業時間:11:30~13:00L.O./17:30~21:30L.O. 休:月(そのほか不定休あり) MAP
営業時間:11:30~13:00L.O./17:30~21:30L.O. 休:月(そのほか不定休あり) MAP
SWEETS:

- 写真=星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
- green bean to bar CHOCOLATE
- 〔東横線/中目黒〕
- SAKURAなど

カカオの個性息づく、香りを味わうタブレット
窓越しの目黒川の桜に誘われるように、ビーントゥバー*の名店に桜のタブレットが並びだす。頬張ると淡く華やぐ桜の香りがふわり。なのに桜の花も葉も、もちろん香料も不使用。フローラル香を帯びたカカオで仕立てたチョコに、桜と同じ香り成分を持つトンカ豆の香りをまとわせることで、あの上品な桜の香りをかなえていた。カカオの個性を生かしきる表現が、始めにカカオありきのこちららしい。さらに驚いたのは、あられをちりばめたタブレット。ざくざく食感とともに、米の甘みとしょうゆの芳醇さが口いっぱいに広がる。これでしょうゆ味のあられも、しょうゆも加えていないとは、いやまさか。インドネシア産カカオのだしのようなうま味と、しょうゆを思わせる熟成香に合うものをと、行き着いたのがあられだったそうだが、このカカオにあられの香ばしさと米の味が加わると、一際しょうゆ的うま味にあふれる。チョコレートはやっぱり奥深くおもしろい!常時10~15種ほど揃うタブレットはすべて、ブレンドなしのシングルオリジン。左から「SAKURA」¥1,944。販売期間は、4月末頃までを予定。昨年定番入りした「東京-あられ-」¥1,998。満月の日に汲み上げた海水で作った自然塩を使う「東京-満月の塩-」¥1,998。東京シリーズは都内店舗とオンライン限定。*カカオ豆から板チョコレートの工程を自社で一貫して行う製造スタイル
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green bean to bar CHOCOLATE 中目黒店(グリーンビーントゥーバーチョコレート)
住所:目黒区青葉台2-16-11
☎03-5728-6420
営業時間:10:00~20:00
休:無
中目黒駅より徒歩10分
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chico ◉チコ
スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。