MAGAZINE:
- 3月号Vol.264 / Mar / 2023毎月20日発行
- 特集:選ぶ楽しさ 贈る喜び あの人のためのギフト
- 今月の街さんぽ:二子玉川
- もらって嬉しい手土産スイーツ:CAFÉ FAÇON BASE Tokyo.ティラミス[田園都市線/池尻大橋、東横線/中目黒]
- 連載: 宇宙のカケラ/この街で、働く人たち/愛すべき、推したち
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INFORMATION:
記載されております内容につきまして、新型コロナウイルスの影響により、一部店舗・施設が営業中止・変更となっている可能性がございます。
お出かけの際は記載されているお問い合わせ先にご確認をお願い致します。
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- 2023/2/20:
- SALUS3月号を発行しました
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- SALUS1月号連動・東急線ワンデーパスプレゼントにつきまして
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SHOP:
- 選ぶ楽しさ 贈る喜び あの人のためのギフト
暮らしを楽しむ贈り物 - 新生活を始める同僚には、おうち時間が楽しくなるインテリア小物や器を。
料理好きの友人には、こだわりの包丁や食材、
新たな家族を迎えた知人には、思い出に残るひと品を。
選ぶ楽しさを味わいながら、特別な贈り物を見つけてみてください。
※こちらのコンテンツは、特集「選ぶ楽しさ 贈る喜び
あの人のためのギフト」内、「暮らしを楽しむ贈り物」から
抜粋してご紹介するものです。
ストーリーを大切にした製品を国内外からセレクト
This___◎世田谷線/松陰神社前
- recommend
- 【「ミシン ポタリー クリエイション」の器】陶器を扱う「ミシン」がさまざまな陶芸作家とコラボレーションして生まれたブランド。こちらは美濃の窯元とコラボしたもので、アンティークのように見えて電子レンジや食洗機もOK。マグ(¥3,850)、プレート(小¥4,180・大¥4,950)。
- 住所:世田谷区世田谷4-2-15 1階
- ☎03-6379-4620
- 営業時間:12:30~18:00
- 休:水・日(臨時休業あり)
- 松陰神社前駅より徒歩1分
日常の暮らしに寄り添うものを
niente◎世田谷線/山下
- recommend
- 【「GOKUJO」のはだがけとファッション雑貨】左から、熊本の糸メーカーが開発した極上の生地で作ったはだがけ(¥5,500)、新潟の靴下工房による履き心地を追求した靴下(¥1,980~)、岡山のメーカーから仕入れた生地で作ったベースボールキャップ(¥6,380)。
- 住所:世田谷区赤堤2-3-9-101
- ☎03-6379-1705
- 営業時間:12:00~19:00、土・日・祝10:00~17:00
- 休:火・水
- 山下駅より徒歩5分
目利きの店主が厳選した器の数々
うつわ屋まほろ◎東横線/妙蓮寺
- recommend
- 【白井 渚さん作の酒器】金沢でものづくりを行う白井 渚さんによる作品は、取り扱う店が少ないそう。独自技法の「霧流し」が特徴的。これから新生活を始める夫婦などに贈りたいギフト。「霧流し 片口」(¥6,930)、「彩霧 盃」(各¥5,830)。
- 住所:横浜市港北区菊名2-8-20
- ☎045-402-5211
- 営業時間:12:00~18:00、土・日11:00~
- 休:火・水・木
- 妙蓮寺駅より徒歩7分
包丁と砥石を扱う包丁専門店
ひとひら東京◎世田谷線/上町
- recommend
- 【「一片(ひとひら)」のペティナイフ】普段使いの大きな包丁は持っていることも多いので、贈り物にはペティナイフがおすすめだそう。商品は上から、「一片TPペティ 150mm」(¥19,380)、「一片FJV金1号鋼ペティ 120mm」(¥8,880)。
- 住所:世田谷区世田谷1-22-10
- ☎03-6413-6904
- 営業時間:13:30~18:00
- 休:日
- 上町駅より徒歩5分
料理が楽しくなる食材をギフトに
NONNA & SIDHI SHOP◎池上線/長原
- recommend
- 【オリーブオイル、パスタソース、こしょう、お菓子のセット】左から、野菜の風味豊かなトマトソース(¥972)、「イル・レッチェート」のEXVオリーブオイル(¥2,052)、パンチのきいたこしょう「マリチャ ネロ」(¥1,134)、老舗「ピエトロ・ロマネンゴ」の砂糖菓子(¥1,728)。
- 住所:大田区上池台4-25-20
- ☎070-1276-8522
- 営業時間:11:00~19:00
- 休:日・祝
- 長原駅より徒歩10分
日本の伝統工芸の魅力を新たな視点で伝えてくれる
aeru meguro◎目黒線/目黒
- recommend
- 【青森県から津軽塗りの「こぼしにくいコップ」】子どもの手におさまりやすいサイズ感のコップ(1個¥15,400~)。外側に段差があり、指が引っかかることで落としにくい構造に。口当たりがよく、大人がコーヒーやお茶、日本酒を入れてもおいしく飲めます。
- 住所:品川区上大崎3-10-50 シード花房山S+105
- ☎03-6721-9624
- 営業時間:12:30~18:00(土曜営業)
- 休:月~金・日
- 目黒駅より徒歩3分
頑張った自分へのご褒美にも
eimeku◎東横線/白楽
- recommend
- 【ペンや腕時計、アンティークのアクセサリー】左から、ヨーロッパで買い付けた「パーカー」のヴィンテージペン(¥11,000)、ドイツの老舗・アリスト社に依頼して制作した腕時計(¥21,780)、14金のパールピアス(¥19,580)、9金のネックレス(¥24,800)。
- 住所:横浜市神奈川区白楽100-11-105
- ☎045-434-8038
- 営業時間:12:00~20:00
- 休:水(SNSで確認)
- 白楽駅より徒歩1分
世界に一つだけのギフトを
Hacoaダイレクトストア
東急プラザ渋谷店◎東横線・田園都市線/渋谷
- recommend
- 【「Desk Calendar Eternal」「Card Case Gentle」】無垢材のカレンダーは毎月白板をスライドさせて日付と曜日をセット(¥7,810)。滑らかな質感のカードケースは使うほどに味わいが(¥11,000~)。ギフトラッピングにも¥330で木のメッセージチャームが付けられます。
- 住所:渋谷区道玄坂1-2-3 東急プラザ渋谷3階
- ☎03-5422-3561
- 営業時間:11:00~20:00
- 休:無(施設休館日を除く)
- 渋谷駅より徒歩3分
MACHI-SANPO:
- 二子玉川
- 田園都市線・大井町線が乗り入れる二子玉川は、二子玉川ライズをはじめ大型商業施設が立ち並ぶファッションタウン。多摩川が流れ、洗練された雰囲気のこの街で注目のスポットをご紹介!
- BLUE POPPY Bakeryブルーポピー ベーカリー
- 世界の食文化に刺激を受け、
自由な発想から生まれたユニークなパン - 日本の「ジョエル・ロブション」で修業を積み、「ロブション」グループのパン部門・統括責任者としてNYに拠点を移していたシェフの山口哲也さん夫妻が2022年にオープン。食パンはもちろん、5種も揃うカントリーブレッドや中東生まれのピタパン、スパイスを使ったフォカッチャなど、人種のるつぼ、NYでの経験と確かな技術で作る食事パンが自慢です。
- ○海外を彷彿とさせるお店は、バリエーションに富んだパンがたくさん並び、エネルギッシュなNYにも通ずる「中東の市場」がコンセプト。晴れた日は外のテラス席が◎。○おすすめは、この日はカカオ35%のホワイトチョコレートを使った日替わりの「パン・オ・ショコラ」(¥400)。鹿児島産あおさの自家製バターを包んだ「あおさパン」(¥230)。チャイブ入りのビスケット「チェダービスケット」(¥350)。
- 住所:世田谷区玉川2-12-7 NSEビル1A ☎03-5797-9560 営業時間:10:00~18:00 土・日・祝日9:00~17:00 休:月・火
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- Mallorca二子玉川マヨルカ
- スペイン王室ご用達ストアの
カフェ&レストラン - 1931年にスペインの首都、マドリードで創業してから90年以上愛される「マヨルカ」。2015年に上陸した二子玉川店では、シェフ・パン職人による手作りの料理を提供。自家製パンやスペインオムレツを味わえるモーニングから、タパスやパエリアをオリジナルのカヴァとともにいただけるディナーまで、スペインの味を1日通して楽しめるのが魅力です。店内にはデリカテッセンも併設。
- ○定番「マヨルカ シーフードパエリア」(2人分¥2,600)。○お店はカジュアルな雰囲気。○「本日のピンチョス&タパス6種盛り合わせ」(¥1,180)、「海老のアヒージョ」(¥1,200)、「本日のお食事パン3種」(¥400)、スペインの発泡酒「カヴァ」(¥820)。○デリカテッセンでは、レストランでも提供するデザートや前菜、パンなどを販売。
- 住所:世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C. テラスマーケット2階 ☎03-6432-7220 営業時間:9:00~21:30L.O. 休:無(施設に準ずる)
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- KOHORO 二子玉川店コホロ
- 日本各地の作り手による
器と暮らしの道具のお店 - 「美しく、長く使えるもの」をテーマに、独自の審美眼で厳選された作家ものの陶器やガラス製品、木工製品、漆器、伝統工芸品などを中心に取り扱うお店。手作りでありながらも機能性とデザイン性を兼ね備えたもの一つひとつに、ストーリーや作り手の想いが込められています。さらに毎月注目の作家による作品展も開催。新生活にぴったりのアイテムと出合えるはず。
- ○広々とした店内。器は、店内中央のテーブルや古物の棚に見やすくディスプレイ。○三重・万古焼の窯元で作られている「オリジナルボウル」(茶¥2,530|全2色)、「オリジナルマグカップ」(緑¥2,200|全5色)。使い勝手のよさと、手に取りやすい価格帯が◎。○1年通して使えるオリジナルの「丸グラス・角グラス」(全4色ずつ展開、各¥3,300)。
- 住所:世田谷区玉川3-12-11 1階 ☎03-5717-9401 営業時間:11:00~19:00 休:不定休
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- Le Maghrebル・マグレブ
- モロッコ人シェフが手がける
モロッコ料理の名店 - オーナーシェフのリフキー・M・ホシュさんは、日本でまだ珍しかったモロッコ料理店を2002年にいち早くオープン。北アフリカに位置するモロッコは、スペインやフランス、イスラム諸国の文化が融合したところ。ここではハーブやスパイスが特徴となる現地の味を基本に、スパイスを抑えて素材を生かしたモダン・モロカンを提供しています。水タバコの体験も可能。
- ○モロッコ定番料理「シーフードクスクス」(¥2,420)。○ランプやラグなどのインテリアが異国情緒漂う素敵な店内。○モロッコを代表する「タジン」にレモンを加えた「チキンタジン」(¥2,310)、フムスやタコのマリネなど3品の「タパスコンビネーション」(¥1,595)、モロッコワイン「レ・トロワ・ドメーヌ」(ボトル¥4,400~)。
- 住所:世田谷区玉川3-10-11 1階B ☎03-3709-2664 営業時間:11:30~14:00L.O./17:30~22:30L.O. 土・日・祝日11:30~22:30L.O. 休:月、三連休の翌日
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- Trattoria ETERNITAトラットリア エテルニータ
- イタリア郷土料理店で
豪快な肉料理と希少なワインを - オープン18周年。イタリアへたびたび訪れ、全国を食べ歩いたシェフの五十嵐 誠さんが、実際に食べておいしいと感じた料理を提供しています。なかでもメニューリストには、日本でも提供するお店の少ないフィレンツェの名物料理が豊富。気になるワインは、イタリアの土着品種を使った希少なものからヴィンテージまで、ワイン好きも太鼓判を押すラインアップ。
- ○レアに仕上げた炭火焼きTボーンステーキ「北海道産大沼牛の骨付きビステッカ」は500g~注文可能
(¥1,760/100g、写真は550g¥9,680)。○おすすめのフィレンツェ料理は、有機畜産・有田牛ギアラの煮込み「ランプレドット」(¥1,980)、白トリュフが香るオムレツ「スフォルマート」(1人分¥880、2人分~)。ワイン(グラス¥880~)。 - 住所:世田谷区玉川3-10-7 ナカヒコビルB1階 ☎03-5716-3776 営業時間:18:00~21:30L.O. 土・日12:00~13:30L.O./17:30~21:30L.O. 休:月(そのほか不定休あり)
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- Let It Be Coffeeレット イット ビー コーヒー
- 人と人とのつながりがカタチづくる
商店街のコーヒースタンド - 「ブルーボトルコーヒー」の立ち上げスタッフだった、バリスタの宮崎哲夫さんとMotocoさん夫妻がオープン。お店の豆はかねてから縁のある、蔵前「コーヒーライツ」に特注したブレンドと、大阪「リロコーヒー」のシングルオリジン。店名が「あるがままに」を意味する通り、好きな人たちとコーヒーにまつわる好きなことを楽しみながらこだわりのメニューを提供しています。
- ○一杯ずつハンドドリップで淹れてくれる「ドリップコーヒー」(¥530~)は、ブレンド、シングルオリジン、デカフェの3種からお好きな豆を選べます。
○陶芸家・竹村良訓さんによる「歪みカップ」に注がれた、きめ細かい「カプチーノ」(¥520)、「あんバターサンド」(¥570)。パンは、「カタネベーカリー」に特注した「もちコッペパン」を使用。 - 住所:世田谷区玉川3-23-25 ビーンズ二子玉川102 ☎非公開 営業時間:11:00~18:00 休: 水 ※お問い合わせは、Eメール:letitbecoffee2017@gmail.comまで。
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- VANILLA BEANSバニラビーンズ
- 1996年のオープン以来、街で愛される
唯一無二の多国籍ダイニングバー - 商店街にひっそりと佇む穴場のような外観とは一変、店内は連日多くの人々でにぎわう二子玉川の人気店。その理由は、オープンからの看板メニュー「アンチョビポテト」や「帆立と粒うにの生春巻」など、味覚のツボを押さえた自由なスタイルのメニューと良心的な価格帯、ほっとするような居心地のよさにあり。飲み会のほか、食事だけでも利用できる気軽さも魅力です。
- ○スプーンで食べられるほどやわらかい、メインの
「牛ホホ肉の黒ビール煮 ブラウンブレッド添え」
(¥968)。○ここに来たら一度は食べてもらいたい、名物「帆立と粒うにの生春巻」(¥858)、「アンチョビポテト」(¥583)。長野「玉村本店」のクラフトビール
「志賀高原IPA」(¥792)。ビールのほか、ワインやハイボール、カクテルなども充実。 - 住所:世田谷区玉川3-23-24 カームヴィアマーレB1階 ☎03-3708-6773 営業時間:17:00~23:00(フード22:00L.O.、ドリンク22:30L.O.) 休:無
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- Gelato 9.ジェラートナイン
- 元フレンチシェフが手がけた
九州の恵みを味わう旬のジェラート - 「さつまいも&ゴルゴンゾーラ」に、「チョコレート&生姜」……。店内のショーケースには、絶妙な組み合わせのフレーバーが常時9種ほど並びます。「何より素材の香りを大事にしている」と話すオーナーの山崎裕太さんは、フレンチ出身。長年シェフとして培ってきた技術が生きたジェラートには、山崎さんの故郷・大分を中心に、九州産の旬の野菜と果物が使われています。
- ○ジェラート2種とドリンクを選べる「ドリンクセット」(¥1,000)。この日、ジェラートは「ローズマリー&ストロベリー」と「緑茶&セミドライ無花果」、ドリンクは大分「川谷園」のほうじ茶をチョイス。○2021年のオープンから開発したフレーバーは、なんと60種を超えるそう。○店内にはテーブル席があるほか、ジェラートはテイクアウトもOK。
- 住所:世田谷区玉川4-12-15 グランデュオ1階B ☎070-2338-5314 営業時間:12:00~19:00(土・日~23:00) 休:不定休
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- 入山十百花店イリヤマジュウヒャッカテン
- ギフトフラワーから造園まで
暮らしに寄り添うフローリスト - 駅から徒歩12分。ウェディングの装花やガーデニング施工など、大手生花店でさまざまな経験を積んできたオーナー夫妻による一軒家フローリスト。アトリエのような店内では、生花やグリーンを販売するほか、造園の提案やワークショップも行います。フラワーアレンジメントは、個性的な葉ものも織り交ぜ、花だけでは表現しきれない絶妙なニュアンスが◎。
- ○吹き抜けの開放的な店内、1階には、切り花をはじめ、葉ものや枝もの、観葉植物のほかに個性的な花器も並びます。2階に併設されたカフェでは、ハンドドリップコーヒーや自家製の焼き菓子を提供。○「オーダーブーケ」の一例(¥5,500)。ブーケのオーダーは¥3,300~可能。○生花の仕入れは、色とカタチのおもしろさを重視しています。
- 住所:世田谷区瀬田2-14-7 ☎03-5491-2022 営業時間:11:00~19:00 休:木
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塊で焼いた肉料理が主役のフレンチの新星
前芝料理店
木を基調とした店内中央には、10人掛けの大きなテーブル。まるでフレンチレストランとは思えない、フレンドリーな空間が広がります。オーナーシェフの前芝 平さんは、「北島亭」をはじめとするフレンチの名店で料理の研鑽を重ねて、2015年に大阪で独立。2021年に東京進出を果たしました。前芝さん曰く、「レストランの位置付けだけど、正統派フレンチを肩肘張らずに食べてもらえる場所にしたかったんです」。
コースの最初に提供される「玉ねぎのキッシュ」は、向こうが透けて見えるほど薄い生ハムが幾重にも重なったスペシャリテ。客席にある手動式スライサーでその場で切り落とされる生ハムは芳醇で、舌にのせた瞬間、脂がとろけます。メイン「宮崎産坂元牛クリ 炭火焼き」は、創業からの看板メニュー。前芝さんは、「クリは前腕の部位で、味が濃く、やわらかくてきめ細かい。三拍子揃っているんです。それを塊ごと、じっくり1時間やさしく火を通します。この料理は、創業からほとんど変わらないスタイルで提供しています。炭の燻しの香りがワインにも合うんです」と話します。
ワインは、フランス産を中心に、自然派・クラシックを約600種も常備。食事もワインもしっかり楽しみたいという美食家にはとっておきの場所になるはず。
コースの最初に提供される「玉ねぎのキッシュ」は、向こうが透けて見えるほど薄い生ハムが幾重にも重なったスペシャリテ。客席にある手動式スライサーでその場で切り落とされる生ハムは芳醇で、舌にのせた瞬間、脂がとろけます。メイン「宮崎産坂元牛クリ 炭火焼き」は、創業からの看板メニュー。前芝さんは、「クリは前腕の部位で、味が濃く、やわらかくてきめ細かい。三拍子揃っているんです。それを塊ごと、じっくり1時間やさしく火を通します。この料理は、創業からほとんど変わらないスタイルで提供しています。炭の燻しの香りがワインにも合うんです」と話します。
ワインは、フランス産を中心に、自然派・クラシックを約600種も常備。食事もワインもしっかり楽しみたいという美食家にはとっておきの場所になるはず。
- ○「おまかせディナーコース」(¥16,500)より、メインの「宮崎産坂元牛クリ 炭火焼き」。肉料理の味を邪魔しない、付け合わせのポテトグラタンも絶品。ワイン(グラス¥1,400~)。○コース前菜のスペシャリテ「ジャンボン・ド・バイヨンヌ 18ヵ月熟成生ハム 玉ねぎのキッシュ」。○隣客とも会話が弾む、大きなテーブル席。お店は完全予約制。
住所:世田谷区玉川4-7-5 ルミナス二子玉川B1階 ☎03-5797-9830
営業時間:12:00~13:30L.O./18:00~20:30L.O. ※木・金はディナーのみ営業 休:水(そのほか不定休あり)
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営業時間:12:00~13:30L.O./18:00~20:30L.O. ※木・金はディナーのみ営業 休:水(そのほか不定休あり)
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SWEETS:

- 撮影=星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
- CAFÉ FAÇON BASE Tokyo.
- 〔田園都市線/池尻大橋、東横線/中目黒〕
- ティラミス

コーヒー専門店が作る、本気のティラミス
ひとさじのティラミスを舌に溶かすと、まろみのなかにコーヒーの香りと苦みがふわりと広がる。コーヒーで日常を豊かに彩ってきた「カフェ・ファソン」の3店目では、「ペアリングをもっと楽しんでほしくて」と、オーナーの岡内賢治さん。パティシエール、黒岩ひよりさんと共にケーキをより充実させた。なかでもティラミスは特別だ。生地に染み込ませるコーヒーシロップに使うエスプレッソは、自店で焙煎・ブレンド。料理素材のように豆を自在に生かすブレンドの妙が、ティラミスの個性になる。軽さとこくを両立させたマスカルポーネクリームには、アマレットの杏仁香もまとわせて。コーヒーが決め手ながら、前に出すぎずベースとして支えてくれる感じがいい。お供にはエチオピアの豆「イルガチェフェ・ナチュラル」で淹れるコーヒーを。ベリー系の酸味と甘みを帯びた一杯はティラミスをより輝かせるよう。コーヒー豆とセットで、最高の時間ごと贈ってみては。コーヒー豆のブレンドは時期によって変わり、この日はチョコレートケーキをイメージしたエスプレッソがシロップに。トップのカカオパウダーにもこのコーヒー粉を忍ばせて。最大直径8cmと大きめだけど軽やかでペロリといってしまう。「ティラミス」¥972。
-
CAFÉ FAÇON BASE Tokyo.(カフェ ファソン ベース トウキョウ)
住所:目黒区青葉台3-19-5
☎03-6772-2868
営業時間:10:00~19:00
休:不定休
池尻大橋駅より徒歩9分、中目黒駅より徒歩13分
-
chico ◉チコ
スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。