MAGAZINE:

  • SALUS
  • 11月号Vol.236 / Nov / 2020毎月20日発行
  • 特集:家事も物も、上手に手放す
  • 今月の街さんぽ:新丸子
  • もらって嬉しい手土産スイーツ:Laekkerヴァームデニッシュほか〔東横線/代官山〕
  • 連載: 宇宙のカケラ/この街で、働く人たち/星が導く!お悩み相談室

INFORMATION:

2020/10/20:
SALUS11月号につきまして
2020/10/20:
SALUS11月号を発行しました。
2020/9/20:
SALUS10月号につきまして
2020/9/20:
SALUS10月号を発行しました。
2020/8/20:
SALUS9月号につきまして

SHOP:

沿線のおすすめフラワーショップ

沿線のおすすめフラワーショップをピックアップ!
本誌でご紹介した、切り花の生け方や
長く楽しむポイントもぜひチェックしてください。

生花から雑貨まで充実の品揃え

La France(ラ・フランス)◎田園都市線/たまプラーザ

自宅用はもちろん、贈り物として切り花を購入する方も多いため、季節感や色合いを意識してとにかく種類豊富にセレクト。この時季は実の付いた珍しい花が充実し、見た目にも楽しませてくれます。生花のほかドライフラワーや観葉植物、花器やかごなどの雑貨類も揃います。

  • 住所:横浜市青葉区美しが丘4-1-4 メゾンドたまプラーザ102
  • ☎045-909-6463
  • 営業時間:10:00~19:00
  • 休:火
  • たまプラーザ駅より徒歩8分

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花の香りに包まれる温かみあふれる店内

Journeyman(ジャーニーマン)◎東横線、目黒線/武蔵小杉

切り花は長く楽しめる新鮮なものに加え、「ネットでは体験できない楽しみを」と、香りの良いものにもこだわって揃えているそう。SNSを通じて生け方や植え替えなどの相談も受け付けています。物づくりが好きで花屋になったという店主のReiさんが手がけた内装にも注目。

  • 住所:川崎市中原区新丸子東2-926 ユタカビル1階
  • ☎044-863-9209
  • 営業時間:10:00~22:00、日・祝~20:00
  • 休:木
  • 武蔵小杉駅より徒歩3分

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月ごとに変わるテーマカラー

filigrane(フィリグラン)◎田園都市線、大井町線/二子玉川

季節の花を中心に扱い、月ごとに切り花のテーマカラーを設定。今の時季なら鮮やかな赤やオレンジ系が店頭に充実しています。ギフトよりも日々の生活に取り入れやすい日常使いの花に重点を置き、選び方や生け方のコツなど、親身になって相談に乗ってくれます。

  • 住所:世田谷区玉川3-20-4 グランフォレ1階
  • ☎03- 5797-9050
  • 営業時間:10:00 ~19:00、日・祝~18:00
  • 休:無
  • 二子玉川駅より徒歩5分

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MACHI-SANPO:

新丸子
渋谷から電車で約20分。
川崎市に位置する新丸子は、
肩肘張らずに過ごせる、
若い世帯に人気のベッドタウン。
昔ながらの駅前商店街を中心に、
おすすめスポットをご紹介します。
※掲載している情報は通常営業の場合です。
一部店舗は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、
営業時間・休業日、ならびに店内利用について変更されている場合があります。
お出かけの際は、各店舗のウェブサイトやSNS、お電話にてご確認ください。

9 Noveノーヴェ
手打ちパスタが自慢の
カウンターで味わうイタリアン
カウンター9席のみの小さな店内でシェフの杉﨑充彦さんが腕を振るうのは、毎日手打ちする自家製パスタをはじめ、全国から仕入れる季節の食材にこだわったイタリアン。カプレーゼやフリットなどの前菜から肉料理が中心のメインまで、本格料理を落ち着いた雰囲気のなかで味わえる、新丸子では貴重なお店です。予約制の「シェフのおまかせフルコース」は¥5,000~。
○メインの鹿児島産「黒毛和牛 熟成サーロインの炭火焼き」(100g¥3,900~)、前菜の「農園野菜と自家製リコッタチーズのサラダ」(¥1,200)、赤ワイン(グラス ¥650~)。○「クラシックポモドーロ スパゲッティーニ」(¥1,390)は、ベースのトマトソースにバジルが香るパスタメニューの定番。料理はすべて2人分のボリューム。
住所:川崎市中原区新丸子町717 多摩川ロイヤルマンション106 ☎044-281-6912 営業時間:18:00~22:00L.O. ※土のみランチ11:30~13:30L.O. 休:日
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丸子橋ピクニック広場 
気持ちのよい秋晴れに
ひとときのリフレッシュを
駅から歩いて10分ほどの多摩川の河川敷に広がる多目的広場。小さな子どもにも安心の芝生があり、晴れた日は家族連れでピクニックをするもよし、仲間たちとのびのび体を動かすもよし、雨の日は高架下を活用するもよし。思いおもいの時間を心ゆくまで過ごせる、コロナ禍において重宝する場所のひとつです。広場へのアクセスは、丸子橋の青いアーチが目印。
○広々とした「丸子橋ピクニック広場」。1934年に完成した丸子橋は、昭和初期、多摩川を渡るために使われていた「丸子の渡し」と呼ばれる渡し船が名前の由来。「かながわの橋100選」に認定されています。○高架橋を走る電車に、子どもたちから歓喜の声が上がるはず。○新丸子駅から向かうと、丸子橋のたもとにある石看板が広場への入口。
住所:川崎市中原区上丸子八幡町地内  ☎044-788-2311(中原区役所道路公園センター) 営業時間:24時間営業 休:無
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うなぎ安川 
うなぎの芳しい香りが食欲をそそる
新丸子で創業50余年の老舗
関東で知られるうなぎの名店。2代目の飯野勇次さんが2013年にリニューアルしました。お店で使われるのは毎朝浜名湖から届く活うなぎ。熟成みりんやザラメなどで味の改良を重ねながら創業から継ぎ足される江戸前の辛口タレにくぐらせて、紀州備長炭で焼き上げる、そんな「守るものは守る、変えるものは変える」のスタンスで今なおぶれない老舗の味を提供しています。
○竹・梅・鶴・亀から選べる自慢のうな重。写真の亀(きも吸い・お新香付き ¥3,980)は、頬張った瞬間から味わいの違いを感じられる一級品。そのほか、うな丼や、うなぎの一品料理も充実しています。○1階はカウンター席とテーブル席、2階は家族や団体向けの個室。うなぎが売り切れることもあるので、土・日のディナ ーは要予約。○お米は冷めてもおいしい山形の一等米「つや姫」にこだわっていて、店内利用だけでなく、お持ち帰り用のお弁当も人気。
住所:川崎市中原区新丸子町648-7 ☎044-733-5561 営業時間:11:00~14:00/17:00~20:30L.O. 休:水
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BIG BABY ICE CREAMビッグ ベイビー アイスクリーム
3世代に愛されるような
アイスクリームショップを目指して
オープンから3年、常に人でにぎわう話題のお店。運営するのは、内装デザインを担当する吉田健太郎さんとオーナーの康太郎さん兄弟。「祖父がアイスクリームを売っていて、小さい頃から好きだった」と話す康太郎さんは、100種ほどのレシピを独学で習得。アイスクリームはもちろん、ドーナッツやブラウニーなどのサイドメニューもここならではのおいしさです。
○定番のアイスクリーム(ダブルサイズ ¥590)は、上からブラックペッパ ーがほんのり香るゴルゴンゾーラと、クリーミーなピスタチオ。○ショーケ ースには定番とシーズンメニューが常時10種並びます。○おすすめは「ド ーナッツアイスクリーム」(¥690)。今はなき自由が丘の老舗「バターフィールド」のレシピを受け継いだ至福の味。
住所:川崎市中原区新丸子東1-829 1階  ☎044-750-9080 営業時間:12:00〜21:00 土・日10:30〜22:00 休:無

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Beer Bar THE PINTビアバー ザ・パイント 
注ぎたての樽生ビールを味わえる
新丸子で行きつけにしたいバー
国内外のブリュワリーから厳選した樽生ビールを提供する、この街で穴場のビアバー。季節限定ものを中心に、自分たちがおいしいと思える銘柄を常時6種ほど展開しています。店主の高橋邦英さんが「同じものはほぼ飲めない」と言うほどその都度仕入れが変わるので、足を運ぶたびに新たな味との出合いを楽しめるはず。居心地のよい店内は意外にも女性客が多いとか。
○料理は日替わりで、「ナポリタン」(¥850)や大分名物「とり天」(小 ¥500)など妻の千穂さんが腕を振るいます。この日のビールは「権兵衛 IPA」(¥1,150)。食事ついでの一杯も◎。○ビールの一例。左から「Yokohama Lawnchair」、「朧月夜」(共に¥1,150)。ビールはテイクアウトできます。
住所:川崎市中原区新丸子東1-826 シャトレKOYO1階 ☎044-572-8801 営業時間:16:00~24:00(フード23:00L.O.、ドリンク23:30L.O.) 日15:00~23:00(フ ード22:00L.O.、ドリンク22:30L.O.) 休:火、第3月

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SHIBA COFFEE

シバ コーヒー

豆の仕入れから始まる
こだわりのコーヒービーンズショップ
世界の豆を厳選するところから焙煎、ブレンドまでを一貫して行うビーンズショップ。時期により品種が変わるシングルオリジンを約16種、定番のオリジナルブレンドを約6種と豊富な品揃えで、特にコクと酸味、華やかさの調和した「新丸子ブレンド」が人気。併設したカフェカウンターでは、好きな豆を選べるコーヒーやカフェラテ、ココアなどをいただけます。
○ハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒー(ホット ¥550)。深煎りの「グァテマラ」には濃厚な自家製「チーズケーキ」(¥480) がぴったり。○「新丸子ブレンド」(200g ¥1,400)。お店のオンラインショップでお取り寄せできます。○店内のカウンター席のほかペットOKのテラス席も。○焙煎する店主の柴田 剛さん。
住所:川崎市中原区新丸子東1-826 シャトレKOYO1階 ☎044-863-7223 営業時間:12:00~20:00(土・日・祝11:00~) 休:木 ※不定休あり
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たいら 
根強い人気を誇る新丸子の大衆酒場で
新鮮な鳥料理を堪能
2012年オープン。ジューシーな味わいが特徴の銘柄鶏「つくば茜鶏(あかねどり)」をはじめ、料理に使う国産鶏は、その日仕入れたものをすべてその日のうちに提供するという鮮度が命。さらに、名物の手ごねチキンナゲットや溶岩で焼き上げる焼鳥など、創意工夫にあふれるメニューをリーズナブルに味わえることも常連の心をつかむ理由です。人気店のため予約がおすすめ。
○手ごねだからこそフワフワの食感をかなえた「チキンナゲット柴漬けタルタルソース」(¥500)は必食のメニュー。○奥から、炭特有の匂い移りがない溶岩焼きの「おまかせ串」(5本 ¥800)、日本酒(¥750~)、低温調理の「鶏レバー刺」(¥730)、「かぶとオレンジのマリネ」(¥450)。○1階にカウンター席とテーブル席、2階に個室があります。

住所:川崎市中原区新丸子東2-897 ☎044-433-0410 営業時間:17:00~23:30L.O. 休:火
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丸子屋 
世界から期待される黒毛和牛
「尾崎牛」専門の焼肉店
牛の飼育環境を徹底しているために毎月60頭ほどしか出荷されないことから“幻の和牛”と呼ばれる希少な宮崎の「尾崎牛」。香りのよい赤身と淡白な脂質がおいしいと国内外で高く評価される極上のお肉を「丸子屋」では、生産者から直接、半頭分仕入れて提供しています。ザブトンやフカヒレなど珍しい部位がお皿に並ぶのも、店内でさばいているからこそできること。
○手前から、日替わりの希少部位を楽しめる「尾崎牛5 種盛り合わせ」(10切 ¥5,500)、肉厚な「厳選タン 3種盛り合わせ」(¥2,600)、定番の「丸子屋サラダ」(¥700)。そのほか、お肉はホルモンやハラミもあり、サイドメニューは〆のご飯ものやデザートも。○肉の在庫状況により変動するフードメニューは、店内の黒板をチェック。
住所:川崎市中原区新丸子町911-1 ユニーブル小杉1B ☎044-299-9319 営業時間:12:00~14:00L.O./17:00~22:30L.O.(土・日・祝前日~23:30L.O.) 休:不定休
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VEGAN BURGER NOURISHビーガンバーガー ナーリッシュ
「サステナブルな食」を掲げる
次世代のバーガーショップ
駒込の自然食レストラン「ナーリッシュ 」を立ち上げたオーナー兼松賢一さんによるビーガンバーガー専門店。食品添加物・動物性食材を一切使わず、無肥料・無農薬の自然栽培で育てた野菜にこだわります。大豆ミートや大豆発酵食品「テンペ」などを使った肉さながらのパティからソースまで、作れるものはすべて手作り。ボリュームたっぷりなのにヘルシーなのが魅力です。
○定番の「ナーリッシュバーグセット」(¥1,380)。選べるサイドメニューはポテトを、ドリンクはハンドドリップで淹れる自然栽培のコーヒーをチョイス。セットのほかに単品(¥980、ライトサイズ ¥580)も。○無農薬の玄米と小豆から作る「玄米ロール ベジチキン南蛮」(¥880)。○ 珍しい自然発酵・天然酵母の国産ビールはディナーのお供に。

住所:川崎市中原区小杉町1-526-21 笛木ビル1階 ☎044-543-8603 営業時間:11:30~20:30L.O. 休:無
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ふきだし
ふきだし
“ヌーベルシノワ”スタイルでいただくモダン中華
UCHIDA TEI
 「ウチダテイ」は、新丸子でも数少ない、コースで料理を提供するレストラン。オーナーシェフの内田雅人さんは、中華の有名店を転々としながら14年間料理の研鑽を重ねて、2014年に独立。中華に西洋の要素を取り入れ、一品ずつ提供する〝ヌーベルシノワ〞について、内田さんはこう語ります。「上海や四川、広東の郷土料理を、大皿で提供するお店もあれば、一皿ずつ提供するお店もあって、中華でもさまざまな経験をしてきたなかで、このスタイルがしっくりきました」。
 スペシャリテは「松阪ポークの黒酢の酢豚」。いわゆる酢豚のイメージを覆す斬新な盛り付けの酢豚は、三重の「松阪ポーク」のヒレ肉を使い、香辛料と一緒に一晩マリネしてからコンフィに。最後に「脆漿(チョイチョン)」という中華衣を付けて揚げた、やわらかくてジューシーな味わいです。「ほかには、冬はシャラン鴨を広東風にアレンジしたり、夏はハモを使ってフォアグラとナスを巻いたり……。料理の見た目はフレンチみたいなんですけどね」と内田さん。長年培ってきた技術を自分ならではの料理に昇華させました。
 料理を引き立てるお酒は、フランスのワインや日本酒がおすすめ。そのほか、中国酒やウイスキーなどもセレクトしています。ディナーコースは6,000円〜。
  • ○スペシャリテの「松阪ポークの黒酢の酢豚」(¥1,600)は、甘酢漬けにしたトマトを添えた細部まで手の込んだ一品。赤ワイン(グラス¥900~)。○ナンプラーがほのかに香る、上品な「ホ ウセキハタの蒸しもの(¥2,800)」。仕入れ状況により魚の品種と価格が変わります。メニューはコース以外にアラカルトも。
ウチダテイ
住所:川崎市中原区新丸子東2-897-31 ☎044-982-9218 
営業時間:11:30~13:00 L.O./17:30~21:30L.O. ※月はディナーのみ営業 休:日・祝

SWEETS:

  • 写真 = 福井 馨 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • Laekker
  • 〔東横線/代官山〕
  • ヴァームデニッシュほか

うま味も食感もルックスも極めた贈りたいデニッシュ

 パリパリパリ。頬張れば響きわたる、澄んだおいしい音。朝食、おやつから酒のお供まで。さまざまなシーンに合うラインアップの幅にも心躍るが、このテクスチャーもまたデニッシュ専門店の真骨頂。パンとお菓子、両方の経験を積んだ店主、小出貴大さんのデニッシュは、層がなんとも美しい。使うのは北海道の小麦粉「ゆめちから」に、バターも北海道産。繊細な手仕事で生地とバターを均一にのばしたら、じっくり低温発酵。さらに風を当てて焼くコンベクションオーブンで水分を飛ばしつつ焼き、端正な層と類いまれな食感を叶える。シグネチャーはクリームをたっぷり詰めた「ヴァームデニッシュ」。クリームはリッチな生地とバランスをとり、生クリームを使わず高脂肪牛乳で滑らかに。オーガニックのタヒチバニラの豊かな香りと、パリとろ食感のコントラストがたまらない。快感さえ覚えるクリスピーさに、粉やバター、発酵が醸すうま味。デニッシュが忘れられない手土産になった。

MAP

  • 常時10種ほどのデニッシュが並び、珍しい食材のものに出合うことも。フルーツや野菜もできる限り国産のものを使う。手前・注文後に柔らかなクリームを詰める「ヴァームデニッシュ」¥380。奥・手前から時計回りに、「旬のフルーツデニッシュ」。この日は和歌山〈善兵衛農園〉のバレンシアオレンジで¥490。ナツメグを効かせた自家製ベシャメルソースを敷いた「グリーンオリーブ黒胡椒」(¥390)は、程よい塩気とこしょうの刺激にシャンパンやワインが欲しくなる。「クイニーアマン」¥330。
  • Laekker レカー
    住所:渋谷区代官山町9-7
    サンビューハイツ代官山1階
    ☎なし
    営業時間:10:00~18:00(なくなり次第閉店)
    休:火・水(そのほか不定休)
    アクセス:代官山駅北口を出て、線路沿いを渋谷方面へ2分ほど直進する。代官山アドレスの角を左折し、八幡通り沿いを歩き、ひとつ目の角を右折。2分ほど直進し、「NTT渋谷前」の信号がある角を右折した前方左手。代官山駅より徒歩6分。※昨年10月にオープン。Instagram(@laekker_daikanyama)より取り置き可(前日まで受付)。