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MAGAZINE:

  • SALUS
  • 9月号Vol.246 / Sep / 2021毎月20日発行
  • 特集:ストレスのトリセツ
  • 今月の街さんぽ:大倉山
  • もらって嬉しい手土産スイーツ:TiMiベイクドクッキー缶〔東横線・田園都市線/渋谷〕
  • 連載: 宇宙のカケラ/この街で、働く人たち/愛すべき、推したち

INFORMATION:

記載されております内容につきまして、新型コロナウイルスの影響により、一部店舗・施設が営業中止・変更となっている可能性がございます。
お出かけの際は記載されているお問い合わせ先にご確認をお願い致します。

2021/8/20:
SALUS9月号を発行しました。
2021/7/20:
SALUS8月号を発行しました。
2021/6/20:
お詫びと訂正:SALUS7月号の誤りについて
2021/6/20:
SALUS7月号を発行しました。
2021/5/20:
SALUS6月号を発行しました。

MACHI-SANPO:

大倉山
横浜市港北区に位置する大倉山は東横線で渋谷から約30分。 駅前商店街には新旧のお店が立ち並び、小・中学校が多い、のどかな大倉山まで足を延ばしてみませんか?

LOCANDA BLUロカンダ ブル
大倉山のイタリア食堂で
本場仕込みの田舎料理を
店名の「ロカンダ」がイタリア語で「小食堂」を意味する通り、「気軽に利用できて、しっかり食べて飲める場所にしたい」という思いで店主の角田昇己さんが2019年オープン。農家から直送される野菜や鮮魚など季節の食材を取り入れたメニューは、1日を通して店内の黒板に書かれたアラカルトのみ。さらに、パスタやフォカッチャなど作れるものは手作りしています。
○季節野菜が添えられた「国産牛イチボの炭火焼き」(¥2,884)、「トリッパのオーブン焼き」(¥1,030)、イタリア産ワイン(グラス¥618〜、ボトル¥3,090〜)。ランチからボトルワインを楽しむ方も多いそう(通常営業時)。○素材をシンプルに生かした「カラスミのパスタ」(¥1,442)は、モチモチの太麺と相性抜群。○店名の「ブル」はイタリア語で「青」の意味。
住所:横浜市港北区大曽根1-9-8 ☎045-900-0156 営業時間:12:00〜14:00L.O./ 18:00〜21:00L.O. ※火はディナーのみ 休:月
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MA FAVORITEマ ファボリット
1981年創業の老舗が作る
色褪せない洋菓子の味
創業以来、北海道産の小麦粉やてんさい糖、抗生物質不使用の卵など素材選びからこだわり、時代に合わせながら「守るところは守りながらも、変えるところは変える」のスタンスで自分たちがおいしいと思う味を提供しています。ショーケースには、アップルパイやオペラ、シュークリームなどの生菓子からショコラ、焼き菓子まで昔から変わらないお菓子が豊富。
○生地から仕込む「アップルパイ」(ホール ¥1,900) は、カルバドスとバターでソテーしたりんごが芳醇。○人気のケーキはお昼にはなくなってしまう日も。○左から、キルッシュに漬け込んだチェリーボンボン「グリオット」(¥309)と、ブランデーに漬け込んだフランス産の栗をチョコレートで包んだ「マロン」(¥486)。どちらも看板メニュー。
住所:横浜市港北区大倉山1-13-20 ☎045-545-1475 営業時間:10:00〜19:00 休:水
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SAIRAM 大倉山本店サイラム
体を内側から整える
ヴィーガン食を日常に
動物性食材不使用、植物由来の食材のみを使うことに徹底したヴィーガンカフェ&ダイニング。農薬や肥料を使わずに育てた自然栽培の野菜はもちろん、昔ながらの製法によって丁寧に作られた調味料や、小豆と玄米を炊いて熟成させた「酵素玄米」などを取り入れた食事やスイーツを主にコースで提供しています。自然素材を使った建築会社「mokumoku」に併設。
○コース前菜の一例。日替わりのシェフおまかせ盛り合わせです。○ランチコースのおすすめが「キラン・コース」(¥3,500)。内容は、自家製酵素ジュース、前菜、たかきびの煮込みハンバーグ、日替わりの揚げ物、酵素玄米とおみそ汁、デザート、ドリンク。○コースの最後はお楽しみのデザート。コースは、平日限定の「アタ・コース」(¥2,500)含む全4種。

住所:横浜市港北区大倉山3-1-8 1階 ☎045-531-2777 営業時間:11:30〜16:30L.O. 休:水
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おくりものてん 想オクリモノテン ソウ
“おくりもの”がコンセプトの
ライフスタイルショップ
2020年オープン。お店を運営する「設計機構WORKS」が活動していくなかで出合った作家ものを中心に、送り手の想いに寄り添うアイテムをセレクトしています。アイテムは、トレーや食器、 オブジェなど温かみのある木工作品のほかに、子ども向けの製品やオリジナルなども。引き出物や内祝い、お中元・お歳暮などの相談にも気軽に応じてくれます。施設内には「pukutto食堂」も。
○京都を拠点にした木工作家・宮内知子さんによる木の質感を生かした「8寸皿」(¥12,100)、「3寸皿」(¥2,970)。○ガラス食器ブランド〈アデリア〉による耐久性とグリップに優れた「つよいこグラス」(S¥418)は子どもに◎。○福岡在住のモビール作家・よしいいくえさんによる1点もののモビール(¥2,970〜¥3,080)。○お隣の「pukutto 食堂」は休憩にも最適。○建物は建築家・妹島和世さんが設計。
住所:横浜市港北区大倉山3-5-11-A 設計機構ワークス1階 ☎045-517-6504 営業時間:12:30〜17:00 休:不定休

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Toasty shopトースティーショップ
厳選した素材と独自製法。
こだわりが詰まった2坪のベーカリー
おいしさを研究しながら日々改良を重ねているというパンは、食品添加物不使用を掲げて、米麹から育てた自家製の天然酵母や、北海道産小麦をはじめ国産の粉ものなど素材を厳選。さらに小麦の香りやうま味をしっかり引き出すように12時間以上長時間発酵させてから焼き上げます。2坪の小さいお店には、小麦らしい味わいが生きたここならではのパンを約30種展開。
○左から、アーモンドプードルのダマンド生地を包んだ「天然酵母のメロンパン」(¥200)、兵庫「カンナンファーム」のやまぶき卵を使った自家製カスタードクリームが自慢の「クリームパン」(¥170)。○一押しは「全粒食パン」(半斤¥190〜)。全粒粉を20%配合し、トーストすると香ばしく焼き上がります。パン職人の小池さん曰く、「食パンのお店をやりたかった」そう。
住所:横浜市港北区大倉山3-7-14-A ☎045-716-8686 営業時間:10:00〜18:00 ※売り切れ次第終了 休:日・月

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Costa del Sol大倉山コスタ・デル・ソル
大倉山で地中海気分を味わえる
スペイン料理の名店
路地裏に佇む隠れ家レストラン。もともと葉山で16年営業し、大倉山へ移転して今年で13年目を迎えます。 現地にいるような雰囲気の店内では、代表的なパエリアをはじめ、牛ホルモンの煮込み「カジョス」や魚介のフリットなどお酒に合うタパスが充実。お酒は、スペイン産の「カヴァ」とワイン、ビールのほかに自家製サングリアなども。特別な日は予約がおすすめ。
○パプリカベースのソースを敷き詰めてオーブンで焼いた「卵のフラメンコ風」(パン付き ¥1,200)、トロトロ になるまで煮込んだ「カジョス・マドリード風」(S¥900)、「自家製サングリア(赤)」(グラス¥650〜)。○大人気の「イカ墨のパエーリャ」(1名¥1,900〜)。魚介のうま味が凝縮されたこのパエリアはランチでも提供。
住所:横浜市港北区大倉山3-1-19 ☎045-542-1325 営業時間:11:30〜14:30L.O./17:00〜22:00 L.O.(日・祝〜21:00 L.O.) 休:不定休 ※営業日はFacebookにて公開
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農家ダイニングそざいや 
新鮮な横浜野菜のおいしさを届ける
「小山農園」直営ダイニング
農家が運営するだけあって、ここの魅力は、なんといっても鮮度の高い野菜を味わえること。お店で提供する料理には、「小山農園」をはじめできるだけ地元農家の野菜を使用しています。また、横浜は全国的に有名な小松菜の産地。「小山農園」が丹精に育てた小松菜をふんだんに使った名物の「グリーンスムージー」はマスト。さらに、店頭では朝採れ野菜を販売しています。
○ディナーの「パンと蒸し野菜のチーズフォンデュ」(¥1,430)、農林水産大臣賞を受賞した銘柄豚「みやじ豚のグリル」(¥2,728)、ナチュラルワイン(グラス ¥594)。○大人気の「グリーンスムージー」(ランチ+¥275、単品¥715) は、飲みやすいりんごジュースがベース。○ランチのおすすめは「やわらか蒸し鶏のヘルシーサラダランチ」(¥990)。 白米または季節の炊き込みごはんを選べます。
住所:横浜市港北区大倉山3-29-1 柿沼ビル1階 ☎045-642-7226 営業時間:11:30〜13:30L.O./17:30〜21:30L.O.  休:月、第2火 ※祝の場合、営業。振替休あり
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大倉山公園 
梅の名所として知られる
小高い丘の公園
駅西口から徒歩5分。閑静な住宅街にあるこの公園は、7万平方メートルほどの広さがあり、春夏秋冬の自然の景観を楽しむことができます。特に、丘陵地の高低差を生かした「梅林」が見事で、46種・約220本の梅が開花する2月頃には毎年「大倉山観梅会」を開催。地元のみならず遠方からも多くの来場者でにぎわいます。そんな早春のほかに、花見や紅葉シーズンもおすすめ。
○日本庭園様式の「梅林」は、傾斜の上からの見晴らしが◎。○芝生が広がるピクニック園地。 適度に体を動かしたり、読書をしたり、お昼休憩したりなど、コロナ禍のリフレッシュにも最 適。○駅から続く「記念館坂」を上りきったところにある石看板が入り口の目印。○「梅林」奥の小さな池のほとりにもあずまやがひとつ。
住所:横浜市港北区大倉山2-10 ☎045-353-1166(横浜市環境創造局北部公園緑地事務所)  営業時間:常時開放 休:無
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Oldman's Cafeオールドマンズカフェ
西海岸の風が吹く
オープンエアーなカフェが誕生
駅から徒歩12分ほどの閑静な住宅街の一角。ゆったりとした空気が漂う南カリフォルニアを彷彿とさせるこのカフェは、開放的な屋外が中心。素材にこだわった自慢のポテトフライをおつまみにクラフトビールを飲むもよし、自家製スコーンとともにコ ーヒーブレイクするもよし、思いおもいのひと時を過ごせます。店名は、西海岸・オレンジカウンティのサーフポイントに由来。
○早々に売り切れる日もある自家製スコーンは、手前から「コーヒー」「ブルーベリークリームチーズ」(各¥330)。神戸「LIMA COFFEE ROASTERS」に特注したオリジナルブレンドの「アイスコーヒー」(S¥500)。○オリジナルソースに漬け込んだ「ガーリックシュリンプ」(¥770)。○ポテトフライと絶妙な組み合わせの「チリコンカン」(¥770)、カリフォルニア「レフトコーストブリュワリー」の「生ビール(ニュークリアチチ)」(¥800)。
住所:横浜市港北区大倉山4-26-11 ☎045-299-0140 営業時間:10:00〜17:00(土・日〜18:00)  休:火
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ふきだし
ふきだし
フランスとスペインの“古典料理”を自由に楽しむ
Asador Que Rico
 店名の「アサドール」はスペイン語で“薪焼き”、「ケ・リコ」は“おいしい!”という意味。シェフの榎本祐一さんは、銀座のフランス料理店やパリのビストロで経験を積み、独立。その後スペインの首都・マドリードの日本大使公邸に料理長として招かれ、約2年間要人に料理を振る舞っていた異色の経歴の持ち主です。そんな体験をもとにシェフが表現するのは、フランス・スペインの古典料理。 今や現地でも作り手が少ないという伝統的なソースを、忠実に再現します。
「スペイン料理は魚介のイメージがありますが、マドリードは内陸の地。だから川魚を使うんですよ」とシェフが語る通り、メインディッシュの「うなぎとフォアグラのマディラ酒ソース」も、現地に古くから伝わる一皿。愛知県産天然うなぎを自ら神経締めし、薪の火で炭の香りを纏わせた身に、マディラ酒のソースが甘く艶やかに絡みます。 そして「軽くて丈夫で、透け感のある白が大好きだから」と長年収集する、名窯「ウェッジウッド」の食器たちが料理を彩ります。
 メニューは季節素材を生かした「おまかせコース」一択。だからシェフに身を委ね、安心して楽しむのが一番。ワインのペアリング(3種¥4,000)とともに、今宵はゆっくり古典の世界に浸りましょう。
  • ○「スペシャリテ フルコース」(約7皿¥8,800)より、メインの「愛知県産うなぎとフォアグラ、白アスパラガスのマディラ酒ソース 黒トリュフ添え」。貴腐ワインとともに。○魚料理より「オマール海老とジロール茸の赤ワインソース煮」。○ハンス・J・ウェグナーの名作「ザ・チェア」に座って晩餐を。シェフが集めた厨房器具が飾られます。
アサドール ケ リコ
住所:横浜市港北区大倉山1-15-17 第2リベルテ大倉山1階 ☎045-717-6620 営業時間:12:00〜14:00/18:00〜21:00L.O. 
※ランチ・ディナーともに完全予約制。ディナーの「スペシャリテ フルコース」は前日までに予約を。 休:不定休
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SWEETS:

  • 写真 = 星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • TiMi
  • 〔東横線・田園都市線/渋谷〕
  • ベイクドクッキー缶

クッキーに転生した定番ケーキコレクション

 ふたを開けばいとしい光景。直径3cmほどのミニチュアみたいなお菓子が肩寄せ合う。しかもショートケーキにモンブランと、おなじみの生菓子がクッキー化している! パティスリー「アテスウェイ」に「ジョエル・ロブション」の料理部門など、広く経験を積んだ大貫拓也シェフは、“ベイク”なるスイーツを発明。生菓子を焼き菓子で表現したシリーズで、15種ほど揃う。このクッキー缶では、それをさらに小さくクッキーに。小さくても手間は惜しまず、「むしろ、より手がかかります」と大貴シェフ。小さな世界にパーツを細かく構成し、一つひとつ丁寧に仕立てる。「クッキープリン」のカラメルもいつものプリンと同じに作り、固めて粉砕してから型へ。さらにプリンの配合をベースに、粉やバターを加えた生地を重ねて焼き上げる。頬張ればカリサクッ、濃厚な卵感とバニラ、カラメルの香りに包まれ、クッキーなのに確かにプリン。小さくてもおいしいインパクトは絶大だ。

モンブラン、プリン、ショートケーキ、フォレノワール、タルトパッション、クグロフ、ミルフィーユ、ティラミス、杏仁豆腐がクッキーに。「ベイクドクッキー缶」9個入り¥2,700。常温で持ち運べて、日持ちもするから、残暑が続く時季のギフトにも優秀。

  • TiMi 渋谷 東急フードショー店
    住所:渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ1階
    ☎03-3477-4638
    営業時間:10:00〜20:00(施設に準ずる)
    休:無(施設に準ずる)

    アクセス:東横線・田園都市線/渋谷駅から、京王井の頭線/渋谷駅方面へ徒歩1分。京王井の頭線渋谷駅直結。
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。