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MAGAZINE:

  • SALUS
  • 8月号Vol.281 / Aug / 2024毎月20日発行

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記載されております内容につきまして、新型コロナウイルスの影響により、一部店舗・施設が営業中止・変更となっている可能性がございます。
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SHOP:

この夏食べたい、クラフトアイス

ちょっと特別感のある手作りの
アイスクリームやジェラートはいかが?

※こちらのコンテンツは、特集「この夏食べたい、クラフトアイス」より抜粋してご紹介するものです。

カフェ感覚で楽しめるジェラテリア

Gelateria Quattro Panchine

ジェラテリア クアットロパンキーネ

◎田園都市線/藤が丘

イタリアに根付くバール文化の魅力を伝えるべく、ジェラート職人の磯部浩昭さんが2017年にオープン。店奥の工房で手作りされる無添加のジェラートは、地域の生産者から仕入れた食材を使ったフレーバーも。軽食やコーヒー、ワインなども楽しめます。
recommend
季節ごとに風味の変化を楽しめる自然放牧で育てられた牛のミルクを使用「フィオールディラッテ」と、有機栽培ミント×チョコチップの「フレッシュミントのストラッチャテッラ」の2種盛り(S¥500)を自家製「ブリオッシュ」(¥320)でサンド。イタリア産メロンの季節限定ソルベ「メローネ(プレミオフレーバー+¥200)」(M¥600)。

  • 住所:横浜市青葉区柿の木台13-3
  • ☎︎045-299-2760
  • 営業時間:11:00~18:00
  • 休:火・水
  • 藤が丘駅より徒歩13分

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イタリアンシェフ考案のジェラート

GELATO BRAVO

ジェラートブラーボ

◎東横線/代官山

名店「Bingo」シェフ・小林秀徳さんがレシピを手がけるジェラート専門店。厳選素材を使用した、上質かつ新鮮な食材の風味をしっかり感じられるナチュラルリッチなクラフトジェラートを堪能できます。常時8~9種、お好きな組み合わせでどうぞ。
recommend
2種を選ぶ「2フレーバー」(¥800~)。放牧ジャージー牛乳100%のリッチなミルク「フィオールディラッテ」と、ヘーゼルナッツの自家製プラリネペーストにコーヒー豆をのせた「ノッチョーラ」。夏季限定のとうもろこし「ゴールドラッシュ コーン」に、イタリア最高峰ブランドの高カカオチョコレートで作る「ドモーリ アリバ」を。

  • 住所:渋谷区恵比寿西1-33-18 コート代官山102
  • ☎︎080-7139-7770
  • 営業時間:12:00~20:00
  • 休:月(祝日の場合は営業、翌日休)
  • 代官山駅より徒歩3分

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ヴィーガン対応の自家製ソフト

Ballon

バロン

◎東横線/中目黒

メニューは店主であり料理家のSHIORIさんが考案。砂糖の代わりにヘルシーな天然甘味料のアガベを使用しているのもポイント。「ヴィーガンソフトクリーム」に追加トッピングした「黒みつきなこ」(¥700)、「ラズベリー&カカオニブチョコチップ」(¥750)。こだわりの自家製ソースも格別!
recommend
100%植物性食材の「ファラフェルサンド」を味わえるヴィーガンスタンド。看板メニューのひとつ「ヴィーガンソフトクリーム」は牛乳、卵、白砂糖不使用。豆乳と甘酒を使ったすっきりした甘さがやみつきに。

  • 住所:目黒区中目黒3-2-19 ラミアール中目黒104
  • ☎︎03-3712-0087
  • 営業時間:11:30~19:00
  • 休:不定休
  • 中目黒駅より徒歩5分

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四季を感じるアイスクリーム

HiO ICE CREAM Atelier 自由が丘

ヒオ アイスクリームアトリエ

◎東横線・大井町線/自由が丘

5周年を迎えたクラフトアイスクリームブランド。余計な添加物を一切加えず各地から届く食材のおいしさを最大限に引き出した味わいが魅力。ガラス張りの工房が併設されており、製造する様子を見ることも。
recommend
なめらかで軽い食感が評判。コクがあるのに後味はすっきりの北海道美瑛町の牛乳を使った「美瑛シングルオリジンミルク」(シングル¥486)と、一枚一枚手作りした「手焼きコーン」(¥108)の組み合わせ。旬の果物を使った限定フレーバーも。今季のおすすめは「あまくさ晩柑」(ダブル¥594)。

  • 住所:世田谷区奥沢7-4-12
  • ☎︎03-6432-1950
  • 営業時間:13:00~18:00
  • 休:月~金(祝日の場合営業)
  • 自由が丘駅より徒歩5分

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旬の食材で作る多彩なフレーバー

MAISON GIVRÉE

メゾンジブレー 本店

◎田園都市線/中央林間

国内外のコンクールで受賞歴を持つシェフパティシエ・江森宏之さんが営むパティスリー。「旬のものを旬のうちに」と、産地直送の果物や野菜を使ったスイーツを提供しています。ジェラートのみイートインOK。
recommend
独自性のあるフレーバーが魅力。パイナップルやライムなどのトロピカルフルーツを使った「ピニャコラーダ」と、パッションフルーツで香りや風味を引き上げた「季節のいちご」(ダブル¥615)。北海道・ジェットファームのアスパラガスで作る「グリーンアスパラ(プレミアムフレーバー+¥54)」(シングル¥529)。

  • 住所:大和市中央林間4-27-18
  • ☎︎046-283-0296
  • 営業時間:10:30~19:00
  • 休:月・火
  • 中央林間駅より徒歩5分

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MACHI-SANPO:

五反田
五反田は、蒲田まで続く池上線のターミナル。駅周辺のにぎやかな繁華街、オフィス街が象徴的な一方で、由緒ある邸宅街としても知られる、街の魅力をご紹介します。

池田山公園 
「城南五山」の高台に佇む
美しき池泉回遊式庭園
閑静な住宅街である高台の池田山一帯には、1670年以降、備前国岡山藩池田家の下屋敷があったそう。こちらの公園はかつて大きな池のある庭園だった場所の一部で、池を中心に、滝や石組、灯籠、水鉢など日本庭園の伝統技法を取り入れた「池泉回遊式庭園」として1984年に開園。四季折々の自然をはじめ、園内を巡りながらさまざまな角度から観賞することができます。
◯池のほとりにある滝・石組は、暑さを忘れる見事な美しさ。◯池にかかる、風情ある石橋。◯公園は駅から徒歩15分ほど。◯園内には樹木の周辺にベンチやあずまやが設けられ、休憩や避暑にも最適。◯写真のアメリカシャクナゲをはじめ、梅雨はアジサイやハナショウブ、夏はユリやサルスベリなど、四季折々の草花を楽しめます。
住所:品川区東五反田 5-4-35 ☎03-3447-4676(池田山公園管理事務所) 営業時間:7:30~18:00 ※9月~6月は17:00まで。 休:年末年始
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Steak House RIBERA五反田店ステーキハウス リベラ
世界のレスラーも愛する
ステーキハウスの名店といえばここ!
壁から天井まで所狭しと並ぶ店内の写真はほとんどが、これまで来店した国内外の格闘家たち。1972年の創業以来、口コミで評判が広がり、地元のみならず世界中にもファンがいる人気店に。そんな人々に愛されてきた看板メニューは、牛リブロースを存分に味わえる「1ポンドステーキ」。玉ねぎ、ニンニク、醤油、香辛料などをブレンドした自家製ダレもまた食欲をそそります。
◯写真のなかには、レスラーに囲まれた若かりし店主・山口憲一さんも。◯約450gもありながらペロッといただけてしまう赤身肉中心の「1ポンドステーキ&ライス」(¥4,200)、「生野菜」(¥500)。ほかに、小食な方にも安心の「1/2ポンドステーキ」「ヒレステーキ200g」なども。◯ステーキは、カウンターの目の前にある鉄板でライブ感たっぷりに焼き上げて提供。
住所:品川区東五反田3-6-18 ☎03-3446-6941 営業時間:18:00~22:00 休:月、第3火
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BAKERY SUGI-NO-KIベーカリー スギノキ
毎日食べるものだからこそ
素材にこだわったパンを
今年、オープン15周年。オーナーシェフの金子英史さんは、フランス菓子職人5年、パン職人35年のベテランだけあって、添加物を使わずに小麦本来のおいしさを引き出したパン作りにこだわります。小麦粉は北海道産を中心に、作るものによって全粒粉やライ麦粉など十数種の粉を使い分けて配合。生地がしっかりとした食事パンのほか、菓子・総菜パンもおすすめです。
◯店内では40種ほどのパンと焼き菓子を販売。◯品質の高い卵から作る自家製カスタードを包んだ、ふわふわの「さくらたまごのクリームパン」(¥300)。◯お店は住宅街の一角。◯定番人気は、フランス産発酵バターを使った「クロワッサン」(¥480)、口溶け滑らかな「パン・ド・ミ」(¥470)。すべて北海道産小麦100%使用。
住所:品川区東五反田1-25-2 ☎03-6325-5192 営業時間:11:00~19:00 ※売り切れ次第、終了 休:月、第1・3・5火
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LES CACAOS 本店レ・カカオ
上質なカカオが香る
トップクラスのショコラティエ
スイーツの本場パリで7年修業を積み、帰国後にショコラティエの名門「ピエール・マルコリーニ」でシェフパティシエを務めてきた黒木琢麿さんがオーナー。季節によって産地が変わるカカオ豆の仕入れから製造、販売までを一貫して行うビーントゥバーチョコレートをはじめ、チョコレートを使用したケーキやフランス伝統の焼き菓子を販売。夏季限定でジェラートも登場!
◯ショーケースには定番と季節のケーキが10種ほど。◯珍しいペルー産ホワイトカカオ68%の「チリリケ」(¥1,080)、エクアドルの固有種「ナシオナル」72%の華やかな「アリバ」(¥1,080)。◯「ジェラート」(ダブル¥990)は上から、イタリア産ピスタチオの「ピスターシュ」、ペルー産カカオのビターチョコレート「ナティボ」。
住所:品川区東五反田2-19-2 ☎03-6450-2493 営業時間:11:00~19:00 休:火(そのほか不定休あり)

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小林食堂 
フレンチにイタリアン、日本の洋食。
“シェフの好きなもの”とワインを
都内のフレンチやイタリアン、和食店などで料理の研鑽を重ねてきたシェフの小林大輔さんが提供するのは、その豊富な経験に裏打ちされた独自のセンスが光る創作料理。いわゆる「食堂」以上でありながら肩肘張らずにワインも飲める“レストラン未満”なところが、人々の心をつかむ人気の理由です。当日でも予約がおすすめ。近隣には、カウンター席だけの「小林ラボ」も。
◯落ち着いた雰囲気の店内はすべてテーブル席。◯食材の仕入れによって変わる黒板メニューから「鹿児島鮮魚と十数種の野菜のカルパッチョ」(¥1,900)、「生うにのペペロンチーノ レモン添え」(¥2,500)、ワイン(ボトル¥5,200~)。◯メイン「鴨肉のローストとオレンジのグリル ごぼうソース」(¥3,700)。料理は2人分のボリューム。
住所:品川区東五反田5-21-6 池田山コープ1階 ☎03-3443-4520 営業時間:11:30~14:00L.O./17:30~21:00L.O. 休:日、第1・3月、祝日

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au comptoir ÉCHÉZEAUXオ コントワール エシェゾー
正統派のビストロで
クラシックワインを満喫
パリのビストロを彷彿とさせるフレンチシックな店内。ソムリエが厳選するワインは、ブルゴーニュを中心に、シャンパーニュだけで40種以上、赤・白・ロゼ・オレンジがボトル500種以上ラインアップ。さらに、グラスワインが15種も揃うのも嬉しいところ。料理はシャルキュトリーやマリネ、煮込みなどのアラカルトが充実していて、とことん正統派を貫くビストロです。
◯「トリュフオムレツ マッシュルームのヴルーテソース」(¥1,650)、イエローキャビアの食感が楽しい「タスマニアサーモンのマリネ」(¥2,200)、「シャンパーニュ」(グラス¥880~)。◯メイン「牛ハラミのステーキ アーモンド香草バターソース」(¥3,300)は赤ワインに。料理はシェアできるボリューム。◯店内は1人でも利用しやすいカウンター席とテーブル席。
住所:品川区西五反田1-4-4 西五反田タテイシビルB1階 ☎03-5435-9979 営業時間:17:00~23:30(フード22:00L.O.、ドリンク23:00L.O.) 休:不定休
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酒場それがし 
五反田で人気を博す
日本酒専門の大人の居酒屋
注目の飲食店が多い西五反田で一線を画す存在がこちら。日本酒のなかでも純米酒にこだわり、全国の酒蔵から厳選した銘柄14種、オリジナル2種、季節限定ものを取り揃えるほか、18時までの入店に限りオーダー率の高いメニュー8品に日本酒10種を組み合わせて提供する「それがしコース」も。良心的な価格帯とメニューの親しみやすさ、居心地のよさ、三拍子揃ったお店です。
◯福島産の酒米「夢の香」を使い、純米酒らしい味わいのオリジナル「それがし」(グラス¥700)、コースにも含まれる定番人気の「刺身盛り合わせ」(¥1,320)、「特製メンチカツ」(¥990)、「三代目ポテトサラダ」
(¥770)。写真の料理はハーフサイズ。◯2階のテーブル席のほか、1階のカウンター席も。◯〆には贅沢な「いくらごはん」(¥1,320)を。
住所:品川区西五反田1-27-7 ☎03-6417-9690 営業時間:17:00~24:00(フード23:00L.O.、ドリンク23:30L.O.) 日・祝日17:00~23:00(フード22:00L.O.、ドリンク22:30L.O.) 休:無(不定休あり)
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あげ福 
素材選びから調理まで徹底した
上品なとんかつ
母体である精肉卸業者「ヤザワミート」が厳選した上質な素材を使ったとんかつが評判のお店。味の決め手となる豚肉は、赤身と脂質のバランスを重視した銘柄豚。衣には食材によって挽き目を変える「中屋パン粉工場」の生パン粉、揚げ油には米油にラードをブレンドして使い、低温でじっくり火を通しているからこそ、ジューシーでやわらかい素材の持ち味を引き出します。
◯チキンカツ、上ヒレ、和牛メンチのディナー定食「肉ミックス」(¥2,600)。お得なランチも。◯ディナーメニューより、単品の「天然海老フライ」(¥750)、「生ホタテのフライ」(¥750)、「ズワイ蟹たっぷりのクリームコロッケ」(¥550)、「冷やしフルーツトマト」
(¥800)、「自家製生搾りしょうがサワー」(¥750)。◯店内には4人がけのテーブル席も。
住所:品川区西五反田2-15-13 ニューハイツ西五反田1階 ☎03-5719-4129 営業時間:11:30~14:00L.O./17:00~21:00L.O. 休:年末年始
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POINT NO.39ポイントナンバーサーティナイン
真鍮の照明をカスタムメイド
目黒のインテリアショップが五反田に!
もともと目黒で始めたお店が、およそ3.5倍に拡大して昨年夏リニューアルオープン。1階は、無垢の真鍮を使い、祐天寺の自社工房で製作するオリジナルの照明を受注販売。2階はアメリカやヨーロッパで買い付けた1920年代から70年代のヴィンテージのインテリアを販売しています。さらに、手作りのクレープとドリンクを提供するカフェ「SUNAO COFFEE」も併設。
◯洗練されたデザインの「フープランプガラスシェード」(W220mm×D145mm×H220mm ¥35,200)。◯1階は、ランプシェードやスタンドライトなど(¥5,280~¥319,000)がずらりと陳列。納品は1~2週間。◯イギリスのキッチン用品や雑貨なども。◯フランス産小麦粉100%のクレープ「シュガーバター&レモン」
(¥600)、「ジンジャーソイミルク」(¥500)。
住所:品川区西五反田7-19-3 ☎03-6421-7393 営業時間:12:00~20:00(カフェ~17:00) 休:水、年末年始
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ふきだし
ふきだし
コースで楽しむ、フレンチ“モダンとクラシック”
RESTAURANT MAY
 都市再開発が進む東五反田から大崎への開けた通りに構えるこちらは、“モダンとクラシック”をコンセプトにしたフレンチレストラン。オーナーシェフの岩田充弘さんは、日本だけでなく本場パリの二つ星レストランでも研鑽を重ねて独立。伝統的な高い技術を持つ一方で、和の要素をはじめ現代のアレンジにも寛容。両方のよさを楽しんでもらいたいという思いで、コースのメインでは同じ食材で一皿ずつ提供しています。
 8月のメインは、「小鳩のロティ」「アメリカンドッグ」。岩田さんは「胸肉を使う『小鳩のロティ』は創業からの看板メニュー。小鳩のだしから引く『ピジョンアラクレーム』というクリームソースが好きなんです。滑らかなソースですが、夏なので軽さが出るように酸味を少し加えています」。さらに「アメリカンドッグ」について、「これも昔からのスペシャリテです。『ブリック』という米粉のクレープ生地を小鳩のモモ肉に巻き付けて揚げるので、外はパリパリ、中はジューシー。自家製の塩レモンとケチャップでモダンに仕上げました」。
 料理に使われる食材は、鮮度を重視して生産者からの産直が中心。魚介は和歌山や山口など、野菜は神奈川や佐賀などから届き、その時の内容によって毎月メニューが決まります。コースは、前日までの予約制。
  • ◯ランチ、ディナーともに「may」コース(¥16,500~)より、8月のメインはフランス産「小鳩のロティ クリームソースに夏野菜添え」と「自家製アメリカンドッグ」。◯海辺をイメージした前菜「毛ガニ、ズワイガニ、タラバガニのアンサンブル とうもろこしのムース」。◯都会の喧騒から離れるような落ち着いた雰囲気の店内。
レストラン メイ
住所:品川区東五反田2-7-7 エルシア五反田1階 ☎03-6409-6039 営業時間:12:00~13:00L.O./18:00~19:30L.O. 休:水(そのほか不定休あり) MAP

SWEETS:

  • 撮影=星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • LA BASE de Chez Lui
  • 〔東横線/代官山〕
  • カカオバターサンド

カカオを味わう、ざくふわカカオバターサンド

 純白クリームのバターサンドをほおばると、驚くほど口溶け軽やか。バニラとラム酒の芳醇さに彩られた、カカオの香りに包まれる。チョコとはまた違う、すっきりビターで奥深い香りだ。「カカオバターそのものを味わうお菓子を作りたくて」、と酒井將駄(しょうた)シェフが発明した、カカオバターのバターサンド。京都「洋菓子マウンテン」で名ショコラティエ、水野直己シェフに師事した彼らしい、カカオ愛と探究心のたまものだ。カカオバターはカカオ豆の油脂。無香にしたものが一般的だが、使うのは香りを宿した未脱臭タイプ。中でも乳と相性のいい香りのペルー産を選んだ。ただ加えるだけではこの食感と味は生まれない。バターに混ぜたカカオバターが自然に固まる温度帯で泡立て、空気をたくさん入れ込み固めていくことでふわふわ軽い口溶けになるうえ、気泡一つひとつに閉じ込められたカカオ香が口内でカプセルみたいに弾けるのだ。カカオの未知の喜びを味わおう。

カカオ豆からチョコレートを作り、さまざまなお菓子を仕立てる注目店の新作、「カカオバターサンド」1個¥486。カカオバタークリームを挟む生地はサブレブルトン。クリスピーながらザクホロ崩れ、口溶けの良いクリームを邪魔せず、ラム酒の香りがカカオの奥行きを深めてくれる。秋頃からは5種のフレーバー展開も予定。

  • LA BASE de Chez Lui(ラ・バーズ・ドゥ・シェ リュイ) 
    住所:渋谷区代官山町20-23 Forestgate代官山MAIN棟1-06
    ☎03-6712-7563
    営業時間:10:00~20:00(19:30L.O.)
    休:火
    代官山駅より徒歩1分
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。