Scroll

MAGAZINE:

  • SALUS
  • 11月号Vol.284 / Nov / 2024毎月20日発行

INFORMATION:

記載されております内容につきまして、新型コロナウイルスの影響により、一部店舗・施設が営業中止・変更となっている可能性がございます。
お出かけの際は記載されているお問い合わせ先にご確認をお願い致します。

2024/10/20:
SALUS11月号を発行しました
2024/9/20:
SALUS10月号を発行しました
2024/8/20:
SALUS9月号を発行しました
2024/7/20:
SALUS8月号を発行しました
2024/6/20:
SALUS7月号を発行しました

SHOP:

紙の世界を楽しもう/美しいアイテムに出合えるショップ

眺めても、使ってもワクワクする商品が揃う、紙にまつわる専門店をご紹介。

※こちらのコンテンツは、誌面の特集「紙の世界を楽しもう」より抜粋してご紹介するものです。

欧米を中心に収集した/紙ものアイテムの宝庫!

PAPER STORY 自由が丘店◎東横線·大井町線/自由が丘

自由が丘グリーンロード沿いにある、緑色の扉が目印の紙製品専門の雑貨店。もともとは欧米諸国のメーカーから買いつけた紙製品の日本総代理店としてスタート。代表の相原邦啓さんが「お客さまの声を直接聞きたい」と思ったことから、恵比寿にお店を構えた後、2018年より自由が丘へ移り、路面店を営んでいます。ヨーロッパ王室御用達のライティングペーパー、装飾紙やグリーティングカードなど、品質とデザイン性にこだわった1000種類以上の紙製品を常備。そのほか、コットン紙や羊皮紙を使ったノート、カルトナージュのキットといった、紙ものを楽しむきっかけとなるオリジナルアイテムも用意されています。シーズンごとに新作が加わり、訪れるたびに新しい出合いが。「11月にはクリスマスモチーフのアイテムも登場します」と相原さん。国内ではあまりお目にかかれない、心ときめくアイテムが待っています。

  • 住所:目黒区自由が丘1-3-11 JIYUGAOKA EY102
  • ☎03-6421-4996
  • 営業時間:12:00~18:00
  • 休:不定休
  • 自由が丘駅より徒歩4分

MAP

日常を豊かにしてくれる/万年筆とフレグランス

STYLE OF LAB

◎東横線/代官山

老舗文具メーカーに約20年勤めた後、今年7月、万年筆とルームフレグランスのコンセプトショップをオープンした店主の耒谷 元(きたに はじめ)さん。「生活に新しい価値を生み出していく」というテーマのもと、初心者でもトライしやすい価格帯の万年筆をはじめ、オリジナルの香りのプロダクトを取り揃えています。特に注目を集めている「万年筆ビュッフェ(オリジナルBOX入り)」(¥4,840)は、およそ6万通りの組み合わせから万年筆をカスタマイズできるもの。自分用にもギフトにも人気です。「香りで空間づくりもお手伝いしたい」と語る耒谷さん。天然の香料を使ったオリジナルのルームフレグランスはリードディフューザー、アロマソルト、ミニフレグランスセットを展開しています。情熱・挑戦・洗練の香りの要素を組み合わせたシグネチャーフレグランス「#24」など、万年筆を使う時間と空間を充実させる香りを体感してみてください。

  • 住所:渋谷区恵比寿西1-29-9
  • ☎03-6762-9059
  • 営業時間:11:00~19:00
  • 休:火
  • 代官山駅より徒歩5分

MAP

MACHI-SANPO:

西小山・洗足
目黒区と品川区にまたがる目黒線の西小山・洗足は、落ち着いた街並みが広がる住みよいエリア。注目のお店が増えつつある西小山を中心にご紹介します。

小さかった女 
古典とモダンがひと皿に溶け合う
欧風スパイスカレー
もともとカフェとしてスタートし、不定期メニューだったカレーの人気に火がつき、7年前より本格的にカレー専門店に。基本のスパイスにフレンチの技法を取り入れながら欧風感を加えたカレーは、チキン・フィッシュ・ポークとキーマの4種類。ディナーはスパイス料理も。気になる店名は、美術を専攻していたオーナーが自身の作品につけようと思っていた画題なのだそう。
○店内は、本棚やピアノが並んだ喫茶店のような雰囲気。○じっくり3時間煮込んで作るルウが決め手の「小山チキン」と、飴色になるまで炒めた玉ねぎに9種のスパイスをブレンドした「東京キーマ」の人気No.1「あいがけ(チキン&キーマ)」(¥1,350)。+¥150で、「コンパスコーヒー」に特注した「ブレンドコーヒー」をセットに。
住所:品川区小山5-25-14 カーサファイブ1階 ☎03-6887-2292 営業時間:火・水・金・日11:30~15:00 土11:30~15:00/17:00~21:00 休:月・木
MAP

エジプト塩食堂 
ひとふりで“異国へトリップ”!
オリジナルの調味料を使った人気食堂
料理家・たかはしよしこさんが、日本のみならず世界中のさまざまな風土で生まれる味を想像しながら作った大好評の「エジプト塩」。天然塩やスパイス、ナッツをミックスしたこの万能調味料は、素材の持ち味を引き出しつつ、香ばしい風味とゴリゴリとした食感を楽しめます。食堂ではそんな調味料をシリーズで販売するほか、調味料を使った季節野菜のランチも不定期で提供。
○調味料のおすすめは、おにぎりにも合う定番「エジプト塩」(瓶詰¥1,280)、肉・魚料理やポテトサラダに、ピンクの「北のマスタード」(¥1,280)。○生産者から届く野菜をふんだんに味わえる予約制「ランチプレート」(¥2,200)の一例。取材時は、半田素麺を使った「アルル塩」風味のガスパチョ冷麺。○隅々までセンスのよさを感じる店内。
住所:品川区荏原5-15-15 西小山サマリヤマンション1階 ☎03-3782-5100 営業時間:10:00~17:00 ※要予約のランチは、11:30~/13:30~の2部制。営業日は、HPまたはインスタグラム(@e.g.y.p.t.j.i.o)にて公開。 休:不定休
MAP

winebar WESTワインバー ウェスト
店主のワイン愛を感じる
行きつけにしたいワインバー
洗練されたアーチが印象的な落ち着いた雰囲気の店内では、店主の仲西正和さんが素材を生かしながら作ったワインに合うシンプルなビストロ料理を提供。ワインはフランス産の自然派を中心に、7~8種のグラスワインと、300種ものボトルを取り揃えています。重すぎない料理の味わいと自然派ワインの組み合わせが今の気分にしっくりくる人気のお店。当日でもお電話を。
○赤ワイン(グラス¥1,000~)に合う「ブーダンノワールとりんご」(¥1,800)、スパイスを練り込んだ菓子パンとチーズの「パンデピスとフルムダンベール」(¥1,000)。○旬の「魚介のカルパッチョ」(¥2,200)はこの日、歯ごたえが絶妙な水ダコ。料理はシェアできるボリューム。○気軽に1杯から飲めるカウンター席と、奥には食事もできるテーブル席。
住所:品川区小山6-9-9 コーポアキマル1階 ☎03-6426-8991 営業時間:18:00~23:00(フード21:30L.O.) 休:日・月
MAP

一汁おにぎり 一粒万福イチリュウマンプク
京都・老舗のお米が主役の
おにぎり専門店が西小山に!
「祖父母が米農家で、日本の一次産業に貢献できるお米の事業をつくりたかった」と話す、オーナーの早川由華さんが昨年オープン。京都の老舗「八代目儀兵衛」のお米を使い、外側はしっかりとしていながら内側はやわらかい外硬内軟に炊き上げた粒が引き立つおにぎりを提供しています。さらに冷めてもお米が硬くなりにくく、逆に甘さが引き立つのでお持ち帰りにしても◎。
○しじみ汁と塩麹漬けをセットにした「一汁おにぎりセット」(2個¥1,040~、3個¥1,330~)。左から、18種の具材の中で人気トップ3の「お月見そぼろ」「さけの親子」「和風えびマヨ」。普通サイズで160gのボリューム。○店内飲食のほか、予約や近隣のデリバリーも。○カウンターでおにぎりを握る早川さん。
住所:品川区小山6-6-14 ☎03-6824-7860 営業時間:11:00~15:00/16:00~20:00 休:無

MAP

八十八ヤソハチ
創業49年。時代とともにアップデートし続ける
西小山の老舗大衆酒場
もともとお昼は定食、夜はお酒も提供するお店として創業し、代替わりを機に今のスタイルの大衆酒場へ。名物のお刺身は、昔から付き合いのある豊洲市場の仲買人から丸ごと一尾仕入れて、お店でさばいているからこそ抜群の鮮度で旬を味わえます。親しみやすいメニューと良心的な価格帯、つい長居したくなる居心地のよさが、長年人々に愛され続ける理由です。
○テーブルが連なる店内では居合わせた隣客と話が弾むかも。○「タコとズッキーニの塩昆布炒め」
(¥900)、「納豆玉子焼」(¥550)、「日本酒」(1合¥650~)。約20種揃える日本酒の注目は、新潟・魚沼産の純米吟醸「鶴齢」。○創業から変わらない「刺身定食」(¥1,380)。そのほかお刺身の盛り合わせも。
住所:品川区小山6-2-3 コンセール小山1階 ☎03-3786-0007 営業時間:16:30~24:00 休:月(祝日の場合は営業、翌日休)

MAP

Pâtisserie Boulangerie Entierアンティエ
ワンランク上のパティスリーと
ブーランジェリーがひとつに
名門「メゾンカイザー」や「セバスチャン・ブイエ」でシェフとして研鑽を重ねてきたオーナーの柴田雅章さんが、フランス出身のパン職人ムノ・ローランさんを招いて2021年にオープン。都内の生産者から直送される完熟フルーツを使用した季節のケーキと、フィナンシェやサブレなどの焼き菓子だけでなく、ハード系を中心としたパンも揃えているのがすごいところ。
○ショーケースにずらりと並んだ華やかなケーキは、この日「ルバーブとチーズのタルト」「ネクタリンと梅酒のサヴァラン」など繊細な仕事ぶりが光るものばかり。○「和栗のモンブラン」(¥750)は、愛媛「米田青果」の栗の甘露煮を栗のクリームで包んだ秋のおすすめ。○パンは、ハード系や食パンなどの食事パンのほかに総菜パンもあります。
住所:目黒区原町1-6-12 プランドール1階 ☎03-5724-3085 営業時間:11:00~19:00 休:月・火
MAP

平野商店/喫茶はちや 
選りすぐりの食材を集めた
商店と喫茶の複合ショップ
自然光が差し込む、明るく心地よい店内。商店は、店主の平野さんが「本当によい」と感じて信頼を寄せる国内の生産者の食品を中心にセレクト。併設された喫茶では、商店で販売される「堀口珈琲」のコーヒーや紅茶、人気の作り手による焼き菓子に加えて、自家製スイーツや軽食なども提供。さらに、料理人をゲストに招いた料理教室やマーケットも定期的に開催しています。
○商品が所狭しと並ぶ店内、奥が喫茶スペース。○熊本産小麦粉や米油など植物性原料で作る「bake shop hayashi」のクッキー(¥398)と「atelier plus+」のフロランタン(小¥398)、農薬・化学肥料不使用の「宮﨑茶房」の「紅茶」(¥550)。○商店には、乾麺のうどんやあごだし、塩など、平野さんの父の故郷である五島列島から届く食品も豊富。
住所:目黒区洗足2-24-13 ☎03-6312-1600 営業時間:水~金13:00~19:00(商店~19:30) 土・日・祝日10:00~18:00(商店~18:30) 休:月・火
MAP

PIZZERIA DA GRANZA 洗足本店ピッツェリア ダ グランツァ
数々の世界大会で入賞を果たす
ナポリスタイルの窯焼きピザ
世界大会で優勝する実力を持つピザ職人の坂本大樹さんが手がけるピッツェリア。おいしさの秘密は、「生地がおいしいピザ」を目指して試行錯誤の末に北海道産全粒粉を配合した自家製生地にあり。モチモチとした食感と口溶けのよさに芳ばしい小麦の風味が生きたピザは、トマト・クリームソース、チーズベースの15種ほど。前菜やデザートもぜひ。
○一推しの「カンピオーネ」(¥3,630)は、2023年「ピッツァワールドカップ」で世界一に輝いたズワイガニのピザ。○今年の「ナポリピッツァ世界選手権 日本大会」で日本一を獲った水牛チーズのマルゲリータ「STG」(¥2,860)、「マグロのカルパッチョ~和風ソース~」(¥1,045)、「スパークリングワイン」(グラス¥770)。○店内の奥には薪窯も。
住所:目黒区洗足2-25-13 サンフラッシュビルB1階 ☎03-6421-6969 営業時間:11:30~14:00L.O./17:30~21:00L.O.(土・日・祝日17:00~) 休:無
MAP

Warung rotiワルン・ロティ
おいしさを追求して20余年
岩手「こゆき小麦」のパン作り
オーナーで小麦研究家の大和田聡子さんが自宅の一角で営むベーカリー。小麦の研究員である大和田さんの父が新品種開発に携わった「こゆき小麦」にこだわり、ライサワー種・レーズンから起こした2つの天然酵母を使い分けて作る40種ほどのパンは、甘みが強く、しっかりうま味が生きた味わいです。そのほか、自然派ワインやジャム、はちみつなども。
○こぢんまりとした店内に陳列された商品は、バゲットや食パン、菓子・総菜パン、クッキーなど。○チェコのパンに着想を得てキャラウェイシードを練り込んだ新商品の「ライ麦パン」(¥350)、シンプルに小麦粉と自家製酵母、塩だけで作ったもっちりとした食感の「おもちぱん」(6個¥400)。○洗足駅から徒歩7分の住宅街にあるお店は、赤い看板が目印。
住所:目黒区洗足2-8-27 ☎03-5704-2105 営業時間:8:00~19:00 休:月~木
MAP
ふきだし
ふきだし
芳醇な味を楽しむ、
実力派イタリアン
nerisa
「ネリザ」は、腕の確かなオーナーシェフ、田中隆照さんのお店。田中さんは、イタリア・ピエモンテ州の高級レストランでしっかり基礎を学んだ後、学芸大学「リ・カーリカ」の立ち上げスタッフとして参加し、2021年に独立。レストランとトラットリアの中間の位置付けであるお店について田中さん曰く、「食事を楽しんでもらいたい場所としてやっています。特別な日にはコースのご提案もしますし、日常使いにはその時の気分でアラカルトから好きなものを選んでいただきたいと思っています」。
 前菜だけで15品も揃えるアラカルトは、季節感を大切にしていてメニュー自体よく変わるそう。ただし、メインのステーキは、田中さんの地元・埼玉「国分牧場」の牛が使われた創業からの看板メニューです。「オープン前からずっと使わせてもらいたいと思っていたので、うちは基本的に国分牧場のお肉です。脂質があるのにあっさりしていてしつこくない。肉のうま味がしっかりあるので、噛むごとにおいしさを感じられるんです」と田中さん。さらに得意とする手打ちパスタ「アニョロッティ」は、現地のレシピをもとにしたピエモンテ州伝統の郷土料理です。長年の経験に裏打ちされた確かな技術を感じるメニューには、300種ほど揃えるイタリアワインを。
  • ○酸味のきいたバルサミコとマスタードのソースが赤身の味を引き立てる「埼玉県産国分牧場の牛イチボ ステーキ」(¥5,000)、イタリアワイン(グラス¥1,000~)。○詰め物をした手打ちパスタ「アニョロッティ ダル プリン 仔牛スーゴとトリュフ」(¥3,500)。○店内は、木を基調とした有機的で落ち着いた雰囲気。
nerisa | ネリザ 
住所:品川区小山6-7-6 タクシティハイツ西小山1階 ☎03-6770-6348 
営業時間:18:00~23:00 休:日(そのほか不定休あり) 
※2人からの「おまかせコース」(1人¥8,000)は事前予約がおすすめ。 MAP

SWEETS:

  • 撮影=星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • LʼArtisan Moderne
  • 〔目黒線/目黒〕
  • コンフィズリー

モダンな香りをまとう、小さな伝統菓子。

ふわふわのギモーヴ(マシュマロ)にキャラメル、ヌガー……味わい深く伝統的でいて、カラフルで愛らしいコンフィズリー(砂糖菓子)。「いつか専門店をやりたい」と言うほど、長島正樹シェフのコンフィズリー愛は強い。22年続けた「リュードパッシー」を「ラルチザン モデルヌ」(=現代の職人)と名前も新たにコンパクトな店に移転。一つひとつの職人仕事に注力すべく生菓子を減らしつつ、コンフィズリーはむしろ増やし、30種ほどを並べる。伝統に新たな魅力をまとわせるのが彼のスタイル。フランボワーズのギモーヴならスターアニス(八角)を香らせ、ベリーの甘酸っぱさに甘く官能的な香りで奥行きを深めた。パートドフリュイ(果物ピュレを固めたゼリーのようなお菓子)もハーブなどの香りを重ねて。穏やかな洋梨も、柑橘のようなすがすがしさの四川山椒で果実味を見事に底上げしてみせた。伝統菓子がどこまでも楽しくなって、あれもこれもが止まらなくなる。

手前右から時計回りに、「パートドフリュイ」はフレーズローズ(いちごとバラ)、カシスヴァイオレット(カシスとすみれ)、ポワール ポワーブル セッシュアン(洋梨と四川山椒)など5個入り¥918。「ギモーヴ アニス フランボワーズ」¥216。全15種もそろう「キャラメル」から、ピスタッシュとオランジュ各¥162。フレッシュミントのギモーヴ「ギモーヴマント」¥216。ヌガーブラン(小)¥432。糖衣がけしたシシリー産アーモンド「プラリーヌ」¥864、自家製キャラメルペースト「パータタルティネキャラメル」¥864。コンフィズリーの詰め合わせギフトボックスは¥3,564。

  • LʼArtisan Moderne(ラルチザン モデルヌ) 
    住所:目黒区下目黒5-18-20 ヒルトップワンコマツ1階
    ☎03-5708-5560
    営業時間:10:30~18:00(日・月~17:30)
    休:火~木
    目黒駅、武蔵小山駅、祐天寺駅より徒歩20分
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。