Scroll

MAGAZINE:

  • SALUS
  • 3月号Vol.288 / Mar / 2025毎月20日発行
  • 特集:春の道草さんぽ
  • 今月の街さんぽ:日本大通り・馬車道
  • もらって嬉しい手土産スイーツ:sarkaraバニーユなど[田園都市線/三軒茶屋]
  • 連載: 宇宙のカケラ/この街で、働く人たち/愛すべき、推したち

INFORMATION:

記載されております内容につきまして、新型コロナウイルスの影響により、一部店舗・施設が営業中止・変更となっている可能性がございます。
お出かけの際は記載されているお問い合わせ先にご確認をお願い致します。

2025/2/20:
SALUS3月号を発行しました
2025/1/20:
SALUS2月号を発行しました
2024/12/20:
SALUS1月号を発行しました
2024/11/20:
SALUS12月号を発行しました
2024/10/20:
SALUS11月号を発行しました

Shop:

春の道草さんぽ
ローカルエリアでニュースポット巡り(目黒線・池上線・大井町線)

この春、どこへ行く? 沿線のニュースポット、注目のフードやドリンク、手仕事の食器や雑貨……。
足を延ばして訪れたいエリアをご紹介します。

※こちらのコンテンツは、誌面の特集「春の道草さんぽ」より抜粋してご紹介するものです。

やさしい味わいの天然酵母ベーグル

BAGEL CHECK◎目黒線/不動前

不動前のピザショップ「PIZZA CHECK」の姉妹店として2023年にオープンしたベーグル専門店。北海道産小麦と天然酵母を使ったもちふわ食感の手作りベーグルを提供しています。定番から季節限定まで常時30種がずらり。お店のすぐそばにある、かむろ坂通りの桜並木を散歩しながら食べるのもおすすめです。
◯ベーグルや焼き菓子に合う「カフェラテ」(¥420)などのドリンクメニューも。◯自然光が気持ちいいガラス張りの店舗。ベーグルの種類豊富な午前中が狙い目。◯ザクザク食感の「全粒粉スコーン」(¥280)などの焼き菓子も人気。◯まるまると膨らんだ姿が愛らしいベーグルは、野菜や果物を使ったものも多数。生地にかぼちゃを練り込んだ「あんこクリームチーズ」(¥330)、ほうれん草生地の「サーモンチーズ」(¥390)。
  • 住所:品川区西五反田4-27-5 ☎03-5747-9705 営業時間:11:00~19:00 ※なくなり次第、終了。 休:月·火(ほか不定休) 不動前駅より徒歩5分 ※営業日はインスタグラム(@bagel.check)にて公開。

MAP

初めて出合う、新・パンナコッタ

ihana◎目黒線/不動前

1周年を迎えたパンナコッタ専門店は、フィンランド語で“かわいい”という意味を持つ店名にぴったりの青い外観が目印。看板メニュー「純黒糖」は鹿児島県喜界島の純黒糖を使用。コクのある甘さに加えて、生クリームのむっちりとなめらかな舌触りが新感覚のおいしさです。定番から季節限定まで全6種、ギフトボックスも。
◯テイクアウトのみで販売。ショーケースにはガラスジャーに入ったパンナコッタが美しく並びます。◯ホイップクリームや黒蜜をトッピングした、甘さとほろ苦さが絶妙なシェイク「抹茶のパンナシェイク」(各¥660)。◯1番人気のパンナコッタ「純黒糖」と、濃厚な抹茶×まろやかなミルクの「抹茶みるく」。
  • 住所:品川区西五反田5-1-13 ☎050-1720-8495 営業時間:11:00~19:00 休:水 不動前駅より徒歩2分

MAP

本好き店主の思いが詰まった古書店

ひつじ堂ブックス◎目黒線/武蔵小山

2024年9月にオープンした小さな古書店。店主の藤井嘉子さんは、出版や建築設計の仕事を経て「もう一度、好きな本にかかわる仕事がしたい」と一念発起し開店準備を進めてきたそう。古本だけでなく新刊もあり。文芸·漫画・児童書などの本が並び、子連れでも楽しめます。店名は愛読する村上春樹さんの小説『羊をめぐる冒険』から。
◯古本と数冊ずつ仕入れた新刊を織り交ぜて1200冊以上を販売。季節やその時々のおすすめ作品コーナー、そのほか雑貨コーナーもあり、本の内容とリンクしたディスプレーも。◯看板の絵は店主の長男が描いたもの。
  • 住所:品川区荏原3-5-23 1階 ☎03-4400-7909 営業時間:12:00~19:00 休:火・水 武蔵小山駅より徒歩8分

MAP

普段使いしたくなる“街の魚市場”

海味 umi◎目黒線/武蔵小山

武蔵小山商店街パルムに2023年11月、誕生した鮮魚店。“近くにある魚市場”をコンセプトに掲げた活気ある店内には、毎朝市場に出向いて直接仕入れた新鮮な丸魚や切り身、貝などが並びます。スーパーではあまりお目にかかれない品揃えやリーズナブルな価格は専門店ならでは。自家製の煮魚、寿司の盛り合わせも人気です。
◯魚の下処理や調理をするカウンターがあり、スタッフが料理に合わせてさばいてくれるサービスも。◯店の奥には、手作りの丼ものや寿司、総菜も。大人気の「オリジナル海鮮丼」(¥1,078)。◯鮮度抜群の丸魚が氷の上にずらりと並ぶ様子は、まさに魚市場。熱量あふれる手書きPOPにも注目を。
  • 住所:品川区荏原3-4-13 ☎03-6421-6714 営業時間:10:00~19:00 休:無 武蔵小山駅より徒歩7分 ※お支払いは現金のみ。

MAP

四季折々の練り切りを味わう

あおいやま◎目黒線/武蔵小山

2024年4月、老舗スナックだった場所にできた練り切りカフェ&バー。四季や花鳥風月を表現する練り切りの魅力にのめり込んだという店主のあさこさんは、会社員から転身しお店をスタート。黒こし餡やフルーツ餡などを使った季節に合わせて変わるメニューに注目。テイクアウトも可能です。事前予約制の練り切りワークショップも。
◯2週間ごとに変わる練り切りは常時3種。ドリンク付き「練り切り2種セット」(¥1,000~)。◯元の間取りを生かしながらDIYした和モダンな内装。ソファ席もありお子さま、ペット同伴も大歓迎。18時以降はバータイムに切り替わります。◯武蔵小山エリア一帯がかつてたけのこの産地だったことから着想を得たオリジナルご当地菓子「たけのこ最中」(¥400)は、本物のたけのこ入り。
  • 住所:目黒区目黒本町5-16-1 ☎無 営業時間:15:00~22:00 休:月 武蔵小山駅より徒歩7分 ※お問い合わせはインスタグラム(@aoiyama2024)まで。

MAP

旬のフルーツをベストな状態で提供

bergamot◎大井町線/大井町

武蔵小山から2024年に移転オープンしたフルーツ専門店。店主でフルーツコンシェルジュの熊木隆裕さんは、果物のおいしさと美しさを引き立てるカット技術やアレンジを極めたプロ。市場で厳選したフレッシュな素材を使ったカットフルーツやパフェ、サンドイッチなどを味わえます。手土産にすれば喜ばれること間違いなし。
◯ジューシーなフルーツとクリームが相性抜群の「ミックスサンド」(¥630)。◯観葉植物があり、リラックスして過ごせる店内。テーブルとカウンターの10席。◯「柑橘カスタード生クリーム」(¥680)。産地指定のイチゴをぜいたくに使った「苺パフェ」(¥2,200)は生クリーム&バニラアイス入り。
  • 住所:品川区大井1-1-11 ☎070-5072-0101 営業時間:10:00~19:00 休:不定休 大井町駅より徒歩3分 ※営業日·営業時間は電話またはインスタグラム(@bergamotfruits)で要確認。

MAP

花を選ぶ楽しさを教えてくれる

Blumenhaus◎大井町線・池上線/旗の台

老舗花屋「FUGA」で経験を積んだ平林弘行さんが2024年6月に開いたフラワーショップ。ニュアンスのある色の花や枝ものなど、少しひねりの効いた植物をセレクト。ドイツ語で“花の家”を意味する店名の通り、温かみのあるランプやアンティーク家具を配置したリラックスできる内装も◎。
◯イメージを丁寧にくみ取って、すてきにアレンジしてくれる「スワッグ」(¥4,400)。◯お客さまが手に取りやすいよう、視線の高さを意識して花を配置。1輪から購入可能。◯入り口には小型から大型までの観葉植物コーナーもあり。「クリスマスローズ」(¥6,600)。
  • 住所:品川区旗の台2-7-8 TM旗の台1階 ☎03-4400-6587 営業時間:11:00~19:00 休: 木 旗の台駅より徒歩2分

MAP

醸造所で直接買えるクラフトビール

イカリ醸造◎池上線/荏原中延

イギリス出身のガース・ロバーツさんが手がけるブリティッシュスタイルのクラフトビールの醸造所。2020年よりスタートしたテイクアウト販売は、カップと量り売り(1リットル単位)。日替わり2種、出来たてクラフトビールを味わえると評判です。人生経験豊富なガースさんとの会話も楽しい。
◯クラフトビール醸造は叔父から教わったというガース・ロバーツさん。◯IPA、ペールエール、ポーターといった8~10種のクラフトビールを日替わりでお届け。
「テイクアウトカ ップ」(¥600)、「量り売り」(1リットル¥1,200+ボトル¥300)。マイボトル持参もOK。
  • 住所:品川区中延2-8-14 ☎090-1848-4633 営業時間:18:00~20:00 休:火(ほか不定休) 荏原中延駅より徒歩30秒 ※お支払いは現金のみ。

MAP

MACHI-SANPO:

日本大通り ・馬車道
渋谷から電車でおよそ40分の日本大通り・馬車道は、1859年の横浜港開港とともに発展を遂げた歴史ある場所。食からエンタメまで、このエリアの見どころをご紹介します。

Moose Hills Burger
神奈川芸術劇場店
ムースヒルズバーガー
河口湖が本拠地の、
グルメバーガーのお店が日本大通りに!
山梨・河口湖の人気ハンバーガー店が、昨年春、KAAT神奈川芸術劇場1階に姉妹店をオープン。天然酵母を使った食感のよいバンズに、粗挽きオージー・ビーフ100%のパティと新鮮な野菜などを豪快に挟んだハンバーガーが20種以上揃う、本店同様のスタイルでメニューを提供しています。そのほか、サラダやチリビーンズなどサイドメニューも充実。
◯吹き抜けの開放的な店内。◯メニューに迷ったら、おすすめは「アボカドバーガー」(フレンチフライ付き¥1,925)。メニューはほとんどテイクアウト可能。◯神奈川芸術劇場北西部のエントランス。◯チーズ4種が溶けて流れる店内限定「ナイアガラバーガー」(フレンチフライ付き¥2,145)、「ミネストローネ」
(¥715)、「ルートビア」(¥550)。
住所:横浜市中区山下町281 KAAT神奈川芸術劇場1階 ☎045-319-4700 営業時間:11:00~14:00L.O./16:00~19:00L.O. 土・日・祝日11:00~19:00L.O. 休:不定休 ※施設に準ずる
MAP

sumica栖スミカ
作家と私たちの暮らしをつなぐ、
ものづくりの美しさに触れられる場所
什器に古家具が設えられたモダンな店内には、普段使いから特別感のある器までが並びます。店主の栗栖 久さんは元CMディレクター。デジタル化が進む広告業界から次第に陶芸の世界への造詣を深め、「器を紹介する立場でありたい」という思いのもとお店をスタートしました。焼締めや染付など土物を中心に、栗栖さんがよいと思う陶芸作家による展示会を毎月開催。
◯お店があるのは、かつて絹の貿易会社の倉庫街だったエリアの一角。食器を中心に、酒器や花器など素敵な出合いがあるはず。2025年2月22日(土)~3月3日(月)は「阿南維也」展を開催。◯左から、尾形アツシさんによる「刷毛目平皿」(径28×高さ3.8cm¥16,500)、安齋 新・厚子さんによる「青磁なます7寸皿」(径19.5×高さ5cm¥6,600)。
住所:横浜市中区山下町90-1 ラ・コスタ横浜山下公園101号室 ☎045-641-1586 営業時間:11:00~18:00 休:展示替期間(そのほか不定休あり) ※営業日は、インスタグラム(@utsuwa_sumica)にて公開。
MAP

放送ライブラリー 
懐かしい番組で時間旅行!
約4万本ものテレビ・ラジオのアーカイブ
日本で唯一の放送番組専門のアーカイブ施設として1991年に開設。NHK、民放局、放送大学で放送されたテレビ・ラジオ番組、CMなどを無料公開しています。そんな視聴ブースのほかに、放送の歴史やしくみを学ぶ常設展示、カメラ映像を切り替える「スイッチング」や番組出演などの体験コーナーも。また、企画展やセミナー、上映会などのイベントも定期的に開催。
◯SF映画のワンシーンのような「視聴ブース」では、ドラマ、時代劇、ドキュメンタリー、バラエティーなど多岐にわたるテレビ・ラジオ番組と名作CMを視聴できます。◯アナウンサーやキャスター、中継リポーターなど番組出演者の体験ができる「ニューススタジオ」は施設の目玉。
住所:横浜市中区日本大通11 横浜情報文化センター8階 ☎045-222-2828 営業時間:10:00~17:00 休:月(祝日の場合は営業、翌日休)
MAP

南インド料理店bodhi senaボーディセナ
ミールスを求めて港町へ出向く、
価値ある食の体験を
オーナーの洲濱拓也さんと寛子さん夫妻のお店。南インドらしくないコンクリートの打ちっぱなしがモダンな店構えとは一変、店内では、数々の有名店で研鑽を重ねてきたケララ出身のシェフ、チェラパン・ラジュさんが本場の味を提供。1度食べればリピートしたくなる調和したスパイス料理、センスのよいインテリア、心地よいサービスなどに五感が刺激されるはず。
◯ランチの「ドーサセット」(¥1,400)。ドーサは、お米と豆を発酵させた生地をクレープ状にした現地の名物料理。◯日替わりカレー3種とサンバル、ラッサムなどをセットにした南インドを代表する定食「ランチミールス」(¥1,500)、「ラッシー」(¥300)。この日のカレーは、魚のモイリー、サグチキン、チャナ豆。◯お店は馬車道駅から徒歩7分ほど。
住所:横浜市中区住吉町3-28 新井ビル1階 ☎045-264-8297 営業時間:11:30~14:30L.O./17:00~20:00L.O. 休:日

MAP

SILSMARIA 馬車道本店シルスマリア
40年以上愛される、
「生チョコ」発祥のお店のカフェ&ショップ
「生チョコ」の呼び名で親しまれるなめらかな口溶けの生チョコレートは、1988年にシルスマリアで生まれました。日本全国約165カ所の百貨店で催事販売されるほど定番となった今では、神奈川を中心にお店を展開。なかでも馬車道本店は唯一カフェを併設し、生チョコレートを使用したケーキやパフェ、チョコレートドリンク、限定メニューなどを提供しています。
◯看板商品の生チョコレート「公園通りの石畳シルスミルク」と人気の「シルスビター」「スノーベリー」の詰め合わせ「3種セット」(¥2,862)。◯カフェメニューより、チョコレートクリームとスポンジが何層にも重なった「石畳ショコラ」(¥560)、サントメ産カカオ70%使用のチョコレートドリンク「ビターカカオ」(¥700)。
住所:横浜市中区太田町5-58 ☎045-640-3077 営業時間:10:00~21:00(土・日・祝日~19:00) カフェ10:00~19:00 休:不定休

MAP

LA FIGLIA DEL PRESIDENTEラ・フィーリア・デル・プレジデンテ
イタリア人もおいしさを認める
ナポリ仕込みのピッツェリア
イタリア・ナポリにある名店「LA FIGLIA DEL PRESIDENTE」日本第1号店。現地で開催されるピザコンテスト「トロフェオ・プルチネッラ」で優勝を果たした実力を持つピザ職人の今井 憲さんが、日本でその味を受け継ぎます。イタリア産小麦粉100%の生地にこだわった窯焼きピザは、トマトソース・チーズベースがなんと40種以上。料理にはもちろんイタリアワインを!
◯水牛モッツァレラとピザ生地の歯応えが絶妙な「マルゲリータ ブッファリーナ」(¥1,518)、「季節のフルーツと生ハム、ブッラータチーズ」(¥1,815)、「ワイン」(グラス¥605~)。◯ゆっくり食事ができる2階のテーブル席のほか、1階にはカウンター席も。◯店名を冠した「プレジデンテ」(¥1,980)は燻製モッツァレラが味の決め手。
住所:横浜市中区常盤町5-59 ☎045-228-8846 営業時間:11:30~14:30L.O./17:00~22:00L.O. 休:月・火(月が祝日の場合は営業、火・水休業)
MAP

壱クラシック 本店 
古きよき江戸前のスタイルを貫く
大人の粋なそば処
和モダンな空間が落ち着けるお店には日々の献立や季節料理はなく、あるのは、そばとシンプルな酒の肴だけ。しかも日本酒は、店主の吉田紀夫さんが厳選した一択。毎日手打ちするこだわりのそばは、江戸前の基本となる細麺ながらもコシの強い二八を提供しています。吉田さん曰く、「大事な話をする時はそば屋に限る」という江戸の真髄を現代に究める、粋な場所。
◯わさび醤油でいただく「鈴廣の板わさ」(¥990)、「蕎麦屋の玉子焼」(¥1,100)、鍋の中でかき集めて揚げる「桜海老のかき揚げ」(¥1,320)、のり箱入りの「焼きのり」(¥990)、「日本酒」(1本¥880)。料理はアラカルトのみ。◯自慢の「せいろ」(¥990)。◯ビルとは思えない大人の落ち着いた空間。
住所:横浜市中区住吉町5-63 吉田ビル2階 ☎045-319-4479 営業時間:17:00~23:00 休:日・祝日
MAP

UMAYAウマヤ
「横浜ビール」が運営する
醸造所併設のレストランが昨年リニューアル!
このエリアは、6カ所も醸造所があるクラフトビールのメッカ。1999年から今の場所に構えるこちらのレストランが、25周年を機に一新しました。醸造所と隣接した1階ビアスタンドではタップから、2階レストランでは気の利いたメニューとともに樽生ビールを常時10種以上提供。オリジナルの「アルト」は、「ワールドビアカップ2024」で銀賞を受賞しました。
◯地元食材をふんだんに使った「驛(うまや)のポテトサラダ」(¥1,000)、三崎マグロ、エゾ鹿、横浜産ホップがそれぞれに練り込まれた「ソーセージ三銃士」
(¥2,800)、「ピルスナー」(R¥800)。◯ビアスタンドのタップから注がれるオリジナルの「ヴァイツェン」。◯ビアスタンドでは、醸造所で造られた新鮮なビールのほかに、限定のボトルビールも。
住所:横浜市中区住吉町6-68-1 横浜関内地所ビル1・2階 ☎045-641-9901 営業時間:月~木17:00~22:00 金16:00~22:00 土11:30~22:00 日・祝日11:30~21:00 ※ビアスタンドは、平日16:00~、土・日・祝日11:30~ 休:無
MAP

BankART KAIKOバンカートカイコ
横浜都市部の文化芸術を牽引する
「BankART1929」のオルタナティブ・スペース
「BankART1929」は、横浜市が推進する歴史的建造物・倉庫を文化芸術に活用して街を再生させる「創造都市構想」プロジェクト。1926年竣工の帝蚕倉庫を復元した建物1階に構えるオルタナティブ・スペースが、今年3月末にクローズします。3月中は美大生による展覧会や単発の企画展などが予定されていますが、形を変えても活動を続ける彼らの今後に期待!
◯『横浜パブリックアート大全』(¥2,200/BankART1929)。◯広さ620㎡の空間では、過去に「横浜トリエンナーレ」「YPAM国際舞台芸術ミーティング」などを開催。今後の活動については、HPにて随時公開。◯2004年~2015年の活動をまとめた『City Living-BankART1929’s Activities』(¥1,320/BankART1929)。
住所:横浜市中区北仲通5-57-2 北仲ブリック&ホワイト1階 ☎045-663-2812 営業時間:11:00~19:00 休:不定休 ※展覧会・企画展の詳細はHP(bankart1929.com)にて
MAP
ふきだし
ふきだし
クラシックとモダンが交差する、
リヨンのガストロノミー
Ripaille
 馬車道駅から関内方面に広がる繁華街の一角。店内の壁にはリヨン派のエッチングが飾られ、クラシックな雰囲気の空間が広がります。こちらは、日仏料理協会が運営するレストランで2002年に創業。“食の都”として知られる、フランス第二の都市リヨンの郷土料理を織り交ぜたコースを提供しています。ディレクターの砂川裕美さんは、「リヨンと横浜は姉妹都市。ソーヌ川とローヌ川の合流地点に街があって、現地では川魚をはじめ、内臓系や豚の加工品が食べられますが、その一部をアミューズでお出しすることがあります。横浜は港町という土地柄、魚介を中心にリヨンの食文化を伝えています」。
 7代目シェフがアレンジした「蟹と帆立のカネロニグラタン仕立て」も、創業からの看板メニュー「海老のクネル」もコースに含まれる郷土料理。砂川さん曰く、「通常カワカマスを使うクネルを、海老でアレンジしました。リヨンでは濃厚な海老クリームソースが使われますが、重すぎず、軽やかに仕上げています」。料理の基本となるクラシックの味わいを大切にしながら、最後まで食べられるように油分や塩分を抑えた絶妙な軽さで仕上げるのが、ここの料理のスタイルです。
 ソムリエ厳選のワインは主にフランス産で、ハーフグラスのほかペアリングも。
  • ◯郷土料理を現代の味覚に合わせてアップデートさせた「蟹と帆立のカネロニ グラタン仕立て」。「ワイン」(グラス¥990~)。◯コースの「海老のクネル」。郷土料理を含むコースは、平日ランチ¥3,800~、平日ディナー¥6,500~。◯落ち着いた雰囲気の店内では、ゆっくり食事を楽しめます。
Ripaille | リパイユ 
住所:横浜市中区住吉町6-66-1 ベイサイトヴュー横濱1階 ☎045-212-5989 
営業時間:12:00~13:30L.O./18:00~19:30L.O. 休:火(そのほか不定休あり) MAP

SWEETS:

  • 写真=星川洋嗣 スタイリング = 田口恵美 文 = chico
  • sarkara
  • 〔田園都市線/三軒茶屋〕
  • バニーユなど

焼き菓子をひそめた、香り立つプチガトー

 独創的な焼き菓子で催事を沸かせた「sarkara」が、実店舗をオープン! 新店は焼き菓子も生菓子も豊富。「モンサンクレール」で15年腕を磨き、「ル ショコラ ドゥ アッシュ」でスーシェフも務めた大井博司シェフのお菓子は、セオリーにとらわれすぎず柔軟だ。とりわけ彼らしいのが「バニーユ」。バニラ香るマスカルポーネクリームを重ねた生地は、伝統的な焼き菓子「パンドジェンヌ」がベース。通常はローマジパン(アーモンドと砂糖のペースト)を入れるところ、アーモンド粉(気高く香るマルコナ種!)にして軽くし、純粋なアーモンド香をバニラと調和させた。さらに愛媛「ひさしげ農園」の早生みかんを「このほうがおいしいから」と手作業で皮を刻み、わずかに火を入れたソースも忍ばせて。食べればふわりとろけ、アーモンドとバニラのまろみに、みかん皮がジューシー! 伝統を尊びつつ自由に、丁寧に手をかけた、「おいしい」に真っすぐなお菓子だ。

手前から時計回りに、マダガスカル産バニラ香る「バニーユ」¥780。「ゼフィール」(¥850)は「そよ風」を意味するムースケーキ。グレープフルーツとライチ、ローズマリーがすがすがしく香り、まさにそよ風が吹き抜けるよう!「カカオショートケーキ」(¥750)は「ル ショコラ ド ゥ アッシュ」で作ったものをブラッシュアップ。同店で仕立てたタンザニア産カカオのクラフトチョコレートを使用、フランボワーズでカカオの果実味を際立たせた。

  • sarkara(サルカラ) 
    住所:世田谷区下馬2-36-1
    ☎03-6804-0646
    営業時間:10:00~18:00(コーヒースタンドと一部焼き菓子は8:30~)
    休:月・火
    三軒茶屋駅より徒歩8分 
  • chico ◉チコ
    スイーツライター、コーディネイター。ガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。共著書に、『東京最高のパティスリー』(ぴあ)。